2006年10月07日

ガーナ戦後 オシム監督コメント

オシム:(試合の感想を求められ)皆さんがご覧になったとおり。逆にこちらが皆さんに聞きたい。

記者:チャンスはワンタッチプレーからが多かった。それに対する評価は?

オシム:今日の試合で、あなた方にとっていい記事が書けるかどうか聞きたい。もしそうでないなら、私は各選手にボールを1つ1つ買い与えて、彼らがもっとボール扱いをうまくできるように練習させる。しかし、ルール上はボールは1つしか使えないので、ワンタッチプレーが必要になる場面が増える。(少しニヤリとする)

オシム:これからが真剣な答えだが、大事なのはチャレンジすること。今日のガーナのような強豪相手に、こういう内容の試合をすることこそが簡単ではなかった。ある程度チャレンジは成功したが、しかしフィニッシュまでの成功につなげることはなかった。前にも申し上げたがフィニッシュ、これが一番の問題だ。

記者:後方からのビルドアップが課題だったが、ガーナ戦はいいレッスンになった。これを打開するには何が必要か?

オシム:今日の試合は教訓とも言えるが、そうでないとも言える。チャレンジは途中までだが、何度か成功した。こういう強豪とは初めての対戦。こういう試合でもできるかどうか。ディフェンスラインは今日の5人を見た場合、4つの異なるチームから選手を選んだわけだ。だから彼らがミスしたかどうかが問題ではなく、チャレンジしたかどうかを評価したい。ただ、あなたがいくつか気になった点があったことは、彼らも分かっていると思う。例えば私は選手たちに、家を作るときは土台が大切だと言ったばかりだ。

記者:フィニッシュが問題なら今後、欧州組の選手を入れるべきではないか。監督はそう望んでいるか。そうだとしたら協会に要望しているか?

オシム:どのような選手を想定しているのか。

記者:例えば中村俊輔選手がいれば、FKから得点できる可能性は高まると思うが

オシム:試合前に10個のFKが約束されているわけではない。つまりFKを得るまでのプロセスが大事なのだ。昨日の練習は当然見ていたと思いますが、遠藤とアレックス(三都主)がFKの練習をしていたときに、遠藤に注意していたのを気がつかなかっただろうか。「おい、練習でそんなにシュートを決めるなよ」と。アレックスにも同じ注意をした。実際の試合は練習とははるかに異なり難しい。プレッシャーもある、観客も騒ぐ、ガーナの壁も日本の選手よりも高い。そうした中で、どういうFKをするか。だからFKに関しては、あまり心配することではないのではないか。

オシム:それよりも心配事がある。夜眠れないほどの心配だ。というのも彼ら(欧州組)の出る試合が夜中に放送されるだからだ(会場笑)。今はまだ、日本のいろんな選手をテストしているところだ。欧州の選手は、毎週ガーナ代表のような選手と試合している。だから、そういうチャンスが毎週ないJリーグの選手たちを集めて、どこまで力を出せるかという機会を与えるべきだ。それで、ある程度の日本の実力も分かるだろう。(FIFA=国際サッカー連盟)ランキングにふさわしい力があるかどうかは分からないが、もっとできる、伸びる可能性は確認できた。ガーナというチーム、あるいは各選手と比べて、日本はどういうところなら優れているのか、伸びるのか、確認することができた。戦術面はまったく問題ない。選手の個人スキルの点で少し問題がある。それから、オプションのクオリティーの高さ、アイデアの豊富さ、そのアイデアを試合のプレッシャーの中で出せるか。日本の選手はプレッシャーのないところなら、アイデアもあって、それを実現できる。ところが大事なのは、実戦のプレッシャーの中でそれを実現できるかどうかということ。そこに勝敗を分ける大きな違いがある。日本の選手が、相手にパスミスをする。それを受けて、ガーナがチャンスを作る。そういう場面が何度かあった。それは例ですけどね。チェルシーと今すぐやって勝てるわけじゃないです(笑)しかし良い面もあった。小さいが前進の可能性を見ることができた。

記者:ガーナの浅い4人のラインを破るための指示は出したか?

オシム:日本の選手にはいちいち細かい指示はしなかった。なぜなら日本語ができないからだ(笑)。だから細かいことは言っていない。彼らから顧問料をもらえるなら話は別だが。
ですけれども、試合開始直後、相手の4バックの第2DFがオフサイドトラップをかけてくるのが分かった。だからもう少し、それに対して慎重であるべきだったかもしれない。実質的に、われわれは3トップで試合に臨んだ。それは少し勇気を出し過ぎたのかもしれない。ですから、大変強い相手に、日本は立ち上がりから非常に積極的にオフェンシブに試合を始めたと言える。そこで結果が出たかどうかというのは、それはまた別の問題だが。しかし今後もこういうやり方で積極的にやりたい。昨日の会見で皆さんに「もしかしたら4トップかも」と言ったのを覚えていらっしゃるだろう(笑)。


オシム:いずれにせよ、チャレンジしなければ力を試せない。遠藤は今日、一生懸命走ろうとチャレンジをしていた。私はそれを見て、もっとやれと言えば、もっと走れたと思う。中村憲剛もそうだ。常々言っているように、試合中に走って死ぬことはない。もっといいプレーをするためには、もっと走らなければならない。そういうことです。

記者:ワイドにピッチを使うことにチャレンジしたと思う。オートマティズムをどう評価するか

オシム:結婚して40年になるのだが、まだ家内との間にオートマティズムがない(会場笑)。それなのに、選手との間にわずか2〜3ヶ月の間の数回だけ練習をしているだけで、どうしてオートマティズムができると思うのか。3日間で数回の練習だけで、オートマティズムが生まれるだろうか。しかし、オートマティズムなしでいい試合ができるわけでもない。そのためには、選手たちがもっと頻繁に集まって、同じトレーニングをしなければならないだろう。今日のように、5人の選手がみんなクラブが違うという場合、すぐにオートマティズムが生まれるのなら奇跡だし、今ごろはJリーグでプレーしていないだろう。

記者:頻繁に集まる予定はあるのか?

オシム:私が知っているスケジュールには書き込んでいない(笑)。だから可能性があるとは言えない。各クラブの日程、Jリーグの日程、さまざまな日程ばかりだ。とりあえずJ1が大詰めで、徐々に1つ1つの試合が白熱がしてきました。そういう中で、優勝争いをしている浦和やガンバ大阪から選手を預かっているので、選手たち彼ら自身が持っている目標というものは尊重しなければならない。ライバルチーム同士から同じ代表に集まって試合しているのだ。日本はガーナのように、選手がみな海外から集まっているチームではないのだ。

記者:3トップで攻撃的だと言ったが、私には相手のDFに対処するマンツーマンのような守備的に見えた。ホームでもっと攻撃的にやろうという考えはなかったのか?

オシム:どういう印象を持たれたかは自由だが、先発メンバーを見れば守備的ではなかったことがお分かりいただけると思う。もし守備的にいくというのなら、佐藤勇人、田中隼磨という選手を起用しただろうし、1トップにすることもできた。サイドについて言えば、現代サッカーでは攻撃も守備も両方できなければならない。

オシム:前線の選手が、相手のサイドバックが上がっていくのにケアしなくても済むというのであれば、ご自由にお考えになっていただいて結構だ。ところが先発のシステムはそうではなかったわけだ。例えば山岸智。彼がスタメンで出たことでたくさんのチャンスが生まれた。もちろん彼はディフェンスもした。佐藤寿人、何回か惜しいチャンスがあった。それから巻にも良いパスを出していたし、巻自身もそれに何度もトライしていた。それをご覧になった上で、それでも「守備的だった」と言うのであれば、それはあなたのお考えなので仕方がない。DFであるアレックスや駒野が何度シュートして、何度チャンスを作ったか数えてみただろうか。もし守備的でいいのなら、彼らはあそこまで出てラストパスを送らなくてもよかったのだ。守備専門であればいいのだから。ちょっと言葉がきつかったかもしれないが、サッカーというものは日々変わっていくのだ。

オシム:これは選手によく伝わるように書いていただきたいのだが、攻撃も守備も両方できる選手でなければ、その選手の未来は短い。それが現代のサッカーのトレンドだ。だから山岸智であろうが、駒野であろうが、佐藤寿人であろうが、誰が、どの名前が重要なのではない。サッカーでは、そこでチャンスがあるか、スペースがあるか、ピンチなのか、相手がどのディスタンス(距離)で迫っているのか、ということに素早く反応して攻撃したり守備をしたり、そういう素早い切り替えができないといけない。そういう点を見ていただきたかったのだ。

オシム:3トップで行く、その3トップが全く守備をしなくていいのであれば攻撃的である、とは言えない。もちろんトップだから、攻撃をするのは当然なのだが。残念ながら、守備も攻撃も両方できる、そのために走り回る準備ができていない選手がいる。ひとつの例だが、ブラジルには5人のオフェンシブな選手がいる。この間のワールドカップのフランス戦の話だ。ブラジルの中でディフェンスをしていたのはルシオで、彼は孤軍奮闘していた。というのも、カフーもロベルト・カルロスも、年齢的なことはあったかもしれないが、攻めたら攻めっぱなしだった。そしてロナウド、ロナウジーニョ、ジュニーニョ、カカ、アドリアーノ、そういった攻撃的な選手が全員集まったとして、今日のエシアンのようなプレーができただろうか。どう思うか?

オシム:ただし、私は今日の試合に満足はしているわけではない。負けたのだから。しかし前進するヒントがあったかどうか、それをいま探しているところだ。もしかしたら欧州の選手を呼ばない期間が長すぎるのかもしれないが、欧州ははるか遠い場所にあるのだ。どうしようもなくなったときに、最後のチャンスをもたらす人々として助けに来てくれる、そのための準備をしようと思っている。もし欧州の選手を呼んで、最初の試合に負けてしまったら、彼らは救世主としての役割を果たせないのだ。
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ガーナ戦前 オシム監督コメント

記者:新しい選手をたくさん入れたが、チーム作りのベースはどれくらい進んでいるか?

オシム:どれくらいまで来ていると思うか?

記者:まだまだスタートの段階に見えるが

オシム:初めだろうが終わりだろうが、メンバーを選ばなければならない。(DFが)3人では試合ができない。けが人が出たが、それは私の責任ではない。変えようと思って変えたのではなく、変えなければならない理由が生じたのだ。それで答えになっているだろうか?闘莉王、坪井、加地の3人がけがをしてしまった。どうして3人の追加招集をしたのか、という質問だったはずだが、答えはおのずと質問の中にある。

記者:監督就任後、ガーナが最も強いチームだと言われているが、そのようなチームと対戦するにあたり、学習機会としてどのような期待を持っているか?

オシム:対戦相手を決めるにあたり、ある程度強いチームとやりたいという希望を申し上げておいた。つまりいい試合で、負けても恥ずかしくない相手。また同時に現在の日本の力を試すことができるチーム。つまりすべての選手が欧州でプレーしているような、そういう代表チームだ。しかも発展途上でまだ伸びしろのあるチーム。そういう相手と試合することによって、日本の選手たちのクレバーさ、危険さをはっきりさせられるかどうか、そういうものを測れるチャンスということで、そういう試合にしたいと思う。いろいろ候補が挙がったが、やって簡単に勝てる相手では意味がない。とはいえ現在、代表チームとの国際試合では簡単に勝てる相手というものもない。だからオプションは限られていたわけだ。なので、今回は対戦可能な相手の中から最も強いチームを希望して、その通りになった。

記者:明日のスタメンについてどのような考えを持っているか?

オシム:もしそれを私が知っていたら、発言するかもしれない(笑)。決めるのは単純な作業ではないのだよ。選手同士も力が接近しているし、特徴のある選手をそろえている。もちろんガーナのスタメンが決まっていれば、ある程度の対策も決まってくるのだが。皆さんもご理解いただいていると思うが、ガーナが1トップで来るか2トップで来るかで、違った状況に直面する。しかも非常に強い相手なので、敬意を払わなければならない。特に日本代表はけが人が出て、しかも守備のレギュラーを3人失っている。

記者:セットプレーの練習は三都主と遠藤が練習していたが、阿部に蹴らせることは考えていないのか?

オシム:阿部と遠藤が(FKの)練習していたら、アレックス(三都主)はどんな気持ちになっただろうか?
訳が間違っていたのだろうか?冗談のつもりで言ったのだが、ウケなかった(会場、爆笑)。(通訳に)もう一回、ちゃんと訳してくれ。つまりアレックスと遠藤の2人がFKの練習をしていたが、阿部がやっていなかったからといって、なぜ3人目のキッカーとして考えられないのか。あるいは逆に、阿部と遠藤が練習していたら、アレックスはまったく蹴らないと皆さんはお考えになるのだろうか。そのへんの微妙なところをご理解いただきたい。何しろ日本代表にはFKの名手がたくさんいるが、残念ながら明日の試合では、全員が蹴れるほど数多くのチャンスを得ることはできないだろう。


オシム:だから(今日、練習していたのは)明日の試合のためというよりも、Jリーグの試合でFKのチャンスを得たときに得点を決められるように、アレックスと遠藤は練習していたのだと思う(笑)。

記者:DFのけが人が出たということで、今野をその位置で練習させていた。彼はボランチの選手だがセンターバックもできると考えているのか?

オシム:今野がどういうプレーヤーなのかは私も知っているつもりだが、トレーニングはトレーニング、試合は試合、そういうふうにご理解いただきたい。それから負傷者に代わる問題はデリケートであるということ。対戦相手のガーナは大変足の速い選手がいる。だから、いろんなオプションの中で何を優先させるかが問題になる。率直に申し上げて、青山と山口を追加招集したが、彼らが決して足の速い選手ではないことは、皆さんもご承知のとおりだろう。だから彼らと比べて今野がどうなのか、練習で試してみてもいいだろう?もうひとつ、今野自身もけがから復帰して間もない、そういう微妙なコンディションだ。だから実際、ガーナ相手にこの3人のうちの誰かを先発で出場させて、どんなプレーするのかということは、監督の私でも予想ができない。
もし相手が2トップで来ることがはっきりしていたら、その場合は阿部をリベロに起用して、その前に水本を含む2人をストッパーに置くことを考えている。2ストッパー、プラス阿部で試合が始まるとして、ところが相手が1トップで来た。その場合、2ストッパーはどうするのだ?つまり試合開始から、攻めに加わる選手が1人足りない、そういう状況になるわけだ。専門記者の皆さんには、今の説明でご理解いただけると思うが、何度も申し上げているように、両方の事態に対応できる選手を招集したつもりだ。2トップにも対応できるし、1トップで来てもすぐに変化して対応できる。どちらで来るか、それを予測するのは難しい。
実はガーナの監督(クロード・ルロワ)は私の親友で、だからこそ「明日の先発は?」などと破廉恥な質問はできない。

オシム:大体、そういう方向で試行錯誤していると考えてほしい。(スタメンについて)直接答えることは(相手があることなので)、私自身が先発を決めることはできないのだが、どういう方向性で何を考えているかということは、ヒントを与えているつもりだ。逆に皆さんが監督で、私が記者で「明日の先発はどうしますか?」と質問して皆さんに答えていただく、その方が私としては楽なのだが。

記者:今日の練習でサイドからの攻撃について細かい指示を与えていたが、それはガーナを想定した練習なのか、それとも普段からの練習なのか

オシム:特に明日の試合だけでも、日本代表の特徴というわけでもない。現在の世界のサッカーのトレンドである。近代サッカーではどんどんスペースが狭くなって、特に中盤の真ん中をペネトレイト(突破)できないようにブロックするというのが、現在のディフェンスの主流なので、残された攻撃のオプションはサイドから、ということになる。だからサイド攻撃を重視するというのは、私だけでなくどの監督もやっていることだ。

記者:DFの話が出たが、それではオフェンスについてはどうか?相手は4バックで来るようだが、どういうFWの組み合わせがふさわしいと思うか?

オシム:私も4バックと予想している。では日本が4トップで行く、という話ではないだろう(笑)。ただ向こうの4バックのうち、サイドバックの選手は非常に攻撃的だろうと予想している。だから向こうのDFが4枚、というのは正確ではない。攻撃もできる選手がそこに含まれている。つまり日本の攻撃陣の中にはポリバレント記者:つまり複数のポジションをこなせる選手を入れようと思っている。攻撃もできるけれど、守備もできる、そういう選手だ。以上のヒントで(スタメンを)予想してほしい。

記者:相手のDFに攻撃的な選手がいるということで、今日の練習で巻に相手の守備陣を上がらせないような指示をしていたようだが、格上の相手と対戦するということで前線からのケアが重要であると考えているのか?

オシム:確かに今日の練習中にそういう指示は出した。だが、それは特別なことではないし、私が発明したことでもない。相手が4バックか3バックかによっていろんなやり方があるわけだが、大事なことは、これは巻だけではなく、我那覇にも佐藤寿人にも言えることだが、チームのほかのメンバーがどうしたらプレーがしやすくなるか、考えてプレーをしろと指示した。特別なことではない。それから現在のサッカーは、ボールを失った瞬間からディフェンスが始まる。つまりFWの選手がボールを取られたら、最初にDFにならなければならない。そういうことを確認していた。

オシム:ただ、今の質問は大変よい質問だ。まるで私がサッカー学校のテストを受けていて、皆さんが質問を出して私が回答をしているような感じだ。「戦術」という科目で私が合格したかどうか、判断してください。

記者:今日の練習で三都主が左サイドバックで練習していた。ジーコ監督時代でも同じポジションでプレーして、本来の持ち味である攻撃力が出せなかったが、監督は彼がそのポジションでできると考えているのか?

オシム:ワールドカップの試合は見ていたが、クロアチア戦、それからもしかしたらオーストラリア戦でも、アレックスが一番良いDFだったではないか。皆さんももう一度、試合のビデオを見てほしい。皆さんもアレックスがどんな選手なのか、どんなことができて、どんなことができないのか、ご存じだろう。問題はアレックスよりも良い選手、代わりになる選手がいるか、ということ。しかも彼は左利きだ。日本で左利きは貴重だろう?貴重でしかも、アレックスよりも優れた選手が、果たして何人いるだろうか?彼があのポジションで練習していたのは、私がジーコに相談したからでも、アレックスの希望を聞いたわけでもない。必要に迫られて、あそこでプレーしてもらったということだ。
オシム:若い選手の中に、あの役割ができる選手がいるのかもしれない。つまり、オリンピック世代(U−21)代表や、その下の年代にも同じポジションの選手はいるから、彼らが伸びてくれば別の使い方があるのかもしれない。
これまで駒野をあのポジションで使ってきた。テストの結果は、合格とも不合格ともいえる。つまり守備の方は合格、良いプレーをしていた。しかし攻撃面では、もっとできるのではないかと思った。これ以上お話すると、個人の人格の問題になってしまう(会場笑)。これ以上、選手1人1人をまな板に載せて料理するということは控えさせていただきたい。もしアレックスがあの位置でプレーするのが気に入らないという人は、どうぞそういう記事を書いてください。ただし、アレックスのせいではなく、オシムの使い方が悪いと書いてほしい。


記者:監督の話の中で「ポリバレント」、つまり複数のポジションを使いこなすという言葉は非常に重要だと思われるが、今後もキーワードとなり得るのか?

「ポリバレント」というのは、実は化学の言葉で、そういう本を読めばたくさん出てくる。「化学的なサッカー」というのも悪くはないだろう(会場笑)。

(会見終了時、日本語で)アリガトウ!
posted by タカ at 10:03| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月17日

イエメン戦後コメント

今回もスポーツナビの会見コメント+J'sGoalの映像で通訳が話していた&会見のイメージとしています。

記者:後半に羽生を投入した意図と彼への指示は?

オシム:そんなに面白い問題だろうか?
交代した羽生のプレーは、そんなに素晴らしいものでも最悪なものでもなく、極めて平凡だった。彼に指示したのはひとつだけ、サイドに開け、動けということ。詳しく本人には言わなかったが、狙いとしては、彼が左右に動くことで、相手の中盤がサイドに開く。相手には小さくて速い選手がいたから、羽生が入ることによって、相手がマークにつく、そして真ん中や逆サイドにスペースが生まれ、そこを活かす。そういう狙いで羽生にはそのような指示を出した。


記者:公式戦初勝利おめでとうございます

オシム:選手におめでとうと言ってくれ。

記者:2ゴールともセットプレーだったが、そこに至るまでの過程が大事と言っていた。今日の試合では満足できるものだったか?

オシム:つまりFKまでにどういうプレーがあったか、ということか。それは、審判がプレゼントしてくれたFKだったのか、それともわれわれがいいプレーをして相手がやむを得ずファウルしてFKを得たのか。後者のようなプレーをすることが大事だ。そこに至るまでのプレーはまずまずだと思うが、FKについては満足していない。それはFKキッカーが事前と違う蹴り方をしてしまったからだ。もし、もっと力のある相手だったら、そのミスで取り返しのつかない結果になっていただろう。FK、CK合わせて20回以上のチャンスがあったが、日本のように高い技術を持つチームであれば、最低5本に1本は決めていなければならないと思う。つまり阿部や遠藤やアレックス(三都主)、闘莉王といった素晴らしいフリーキッカーがいるわけだから、もっと確実に決めてほしかった。代表ではセットプレーの練習をする時間が取れないので、彼らにはクラブに戻って十分に練習してほしいと思う。

記者:最初の試合と比べて進歩があったか?

オシム:それは私のことか、チームのことか?(会場笑)
ディフェンス面については、いくつか改善が見られた。規律、組織、忍耐強さといった部分で前進があった。ただし攻撃面では、もっと改善の余地があると思う。もっとも、現在の強いチームというものは、守備がしっかりしている傾向があるから、ディフェンスをまずしっかりすることを基礎としている。だからその点では進歩がなかったわけではない。

 率直に申し上げて、今日の試合はスポーツジャーナリストである皆さんには不満の残る試合ではなかったかと心配していた。ところが、そういう内容の質問が出てこないことが不思議で仕方がない。私は決して逃げることはしない。(会社などから)聞けと言われた質問ではなく、皆さんが聞きたい質問をしてほしい。堂々巡りではなく、率直な質問をぶつけてほしい。日本のサッカーの何が一番面白いのか、それを書くことを皆さんは仕事にしているのではないのか?


記者:この合宿ではスピードの緩急をつける練習をしていたと思うが、前半はスピードが上がりきらないうちにクロスを入れてしまうようなケースが見られた。どう思ったか?

オシム:(質問には答えず)それでは皆さんに代わって、私が(今日の試合の)不満な点を申し上げる。私は不満だ。それはディフェンスでのボール回しが非常に遅かったことだ。しかも各駅停車並みだった。だから相手の陣形を崩すことはできなかったし、相手のディフェンスラインを左右に動かすこともできなかったし、スペースができない。ボールが相手陣内に到達すると、もう相手は戻ってきている。味方はそのときにフリーであっても、数的優位を作ることができない。それというのも、ディフェンスラインのボール回しが遅かったからだ。だから中盤で不利な状況が生まれた。それが一番の不満だ。

以上が私の考えだが、皆さんの考えはどうか?まあ、目指すところはもっと高いわけだが、(イエメンより)もっと強いチームがもっと守備的な戦いを仕掛けてきたらどう対処すべきか。そのときに、もっと早いサイドチェンジやもっと早いリズムを作ることができなければ……まあ、言葉にするのは簡単だが、そこは技術やテクニックの問題であり、一晩で改善できるものではない。


記者:日本サッカーの長期間の強化について質問したい。日本は地理的に孤立しているし、選手は厳しい環境でプレーしていない。そうした中でどういう強化を考えているのか。もっと海外遠征をすべきだと思うか?

オシム:最初の質問だが、地理的ではなくサッカー的に孤立しているのだと思う。これまでも何度も触れてきたが、地理的に遠いのはもちろんだが、強いチームとコンタクト(試合)するのが難しい。この夏、欧州の強豪チームがいくつか来日したが、彼らのプレーは疲れていたり、バケーション気分だったりして、欧州サッカーの現在を伝えるというには程遠いものだった。あまり率直には言いたくないが、お金を払って見に来たファンには申し訳ないチームがあったことは事実だ。私だったらそういうところでプレーしたくないし、企画もしたくない。
確かに日本は豊かな国だから、ハングリー精神は育ちにくいのかもしれない。しかしそれなら、ヨーロッパで経済的に成功している国、例えば英国やドイツのサッカーが弱くないのはなぜか、ということも考えないといけない。つまり経済的ではない動機、サッカーを強くしたい、サッカーを普及させたいというモチベーションを作ることは可能だと思う。それは誇りであったり、名誉であったり、楽しみであったり、色々あるだろうが、お金では計れないもの、そこに自身のエネルギーを投入したくなるような環境を作ることが大事だ。私自身はそれほど経済的に豊かでない国の出身だが、サッカー選手というのは非常にリッチな存在だった。そういう意味では、日本のサッカー選手に「もっとハングリー精神を持て」と批判することはできない。


記者:国内で意味のない親善試合をするよりも、もっと海外で試合をすべきだと思わないか、という質問のつもりだったのだが

オシム:一般論としては、選手や単独クラブが海外に行って、強い相手と試合するのは強化につながるというのはわかる。しかし代表チームの場合、相手はそれなりのメンバーがそろったチームであるべきだ。一番手っ取り早いのは欧州に遠征することだろうが、向こうも欧州選手権やワールドカップ(W杯)予選などで過密日程だ。その中で日本国内でも日程のやりくりをして代表を集めるのも難しいのに、欧州のどこかの代表チームの日程が空いているところを探すのは、もっともっと難しいことだ。これは日本だけの問題でないが、代表にはそうした日程面の問題がある。それに加えて、コストの問題もある。各クラブとの折り合いをつけなければならないので、手間とお金がかかる。そういう困難をはらんでいることを理解してほしい。
地理的に遠いことは、それほどの問題ではない。飛行機がもっと早く飛ぶようになれば解決できる話だ(笑)。そうすれば試合ももっと簡単にできるかもしれない。例えば日本やオランダの大企業が、早い飛行機を作ってほしいということではなくて、W杯やアジアカップのような公式戦ではないかもしれないけれど、何カ国かが集まって試合ができるような大会のスポンサーになって、欧州やアジアで開催されるようになるというのも、アイデアとしてはあるだろう。親善試合はあくまで親善試合であり、何らかのタイトルが掛かった試合であれば、例えばトヨタやフィリップスのような大企業に賞金を出してもらって、そうしたタイトルを懸けた大会を主催できれば、FIFA公式でなくても、モチベーションも上がっていくことだろう。地理的には遠いかもしれないが、そういったようにお金の行き来は可能なのだから。


記者:今日もスタメンは浦和の選手が半分くらいで、後半は千葉の選手を多く起用している。同じクラブの選手を起用するのは、コンビネーションでのメリットがあるかもしれないが、今後もその方針で行くのか?

オシム:それは選手のプレーによる。今日のようなプレーが続くのであれば、ひとつのクラブから選手を選ぶという方針を捨てなければならない。同じクラブでプレーしているから、コンビネーションが優れているという保証はないのだ。皆さんに見てほしい。私が少し前まで指導していたジェフの選手たちを。皆、素晴らしいプレーをしただろうか?もしそれでうまくいくのであれば、私は代表選手全員をジェフの選手にする。だが、浦和と千葉の選手には、正直なところを申し上げた方がいいだろう。それは、たまたま同じクラブにいたからではなく、代表にふさわしい力を持っていたからだ。だから代表の一員であるということを強調しておきたい。
皆さんとは事前に「こういう記事を書いてください」とお願いすることはできないが、日本のサッカーをもっと強くするためには、もっと走る、もっとアグレッシブな積極的なチームをもっと(Jリーグで)増やさなければならない。そのためには、ある部分を犠牲にする必要がある。というのは、例えばそれは、プレーのエレガントを犠牲にしなければならない。エレガントであることと効果的であることは両立しないことが多い。それが両立しているのは、多分バルセロナだけだろう。


(プレスオフィサーが「次で最後の質問に」と言って)
以前にも申し上げたが、それを決めるのは私だ。

記者:あれだけエリア内でチャンスを得ながらシュートを決めきれない。これを是正するには、どのようにすればよいと思うか

オシム:話が長くなるが、よろしいか?(会場笑)
昨日の会見でも申し上げたが、ディフェンスラインを固めて、そこからスタートするのはたやすいことだが、得点を挙げるためのアイデアを作るのは難しいことだという話はしたと思う。それを実現させるために練習をしているが、トレーニングと試合とでは違う。プレッシャーも大きいし、満員のお客さんも見ている。選手には非常に負担がかかる。ここで自分がゴールを決めたら全員総立ちでスタンディングオベーションが起こるのではないかと想像する選手もいるかもしれない。そういうことを考えると、たいていは失敗するものだ。だからトレーニングの場でこういう状況を作れたらマスコミもたくさんいて、テレビカメラもたくさん入って、きちんとした審判がいて、しかも対戦するイエメン代表と練習で試合して、それからまた同じイエメン代表と本番の際ができればいいのだが、もちろんそんなことは不可能だ。だから実戦とトレーニングは違うのだ。そんな答えでいいだろうか?

こちらからひとつ、申し上げておきたい。今の話とはぜんぜん違う話だ。来月またイエメンと対戦するが、まったく違うチームになっているはずだ。ギリシャ神話にもよく似た話があるが、自分の土地に再び足を踏み出したときに、エネルギーが大地から湧き上がって兵士の体を満たすということが、もしかしたらホームのイエメンに起こるかもしれない。だから今日の試合で勝っても、また次のアウェーの試合で楽に勝てるとはまったく考えていない。今、こういう話を先に申し上げた方が、皆さんはがっかりしないだろうと思うから(笑)。


記者:エレガントと効率性は両立しないということだが、エレガントなプレーをする日本の選手についてはどう考えるか?

オシム:意味は分かる。
あまりにもエレガントなプレーヤーはどうだろう?難しいかもしれない。
普通に美しいプレーヤーはどうか?格好いいかもしれない。
美しいプレーをして、その結果はどうなるか?その結果を考慮したい。美のために死を選ぶという生き方はある。だが、死んだ者はサッカーができないのだ。美しさを追求して死ぬのは自由だが、そうなるともうサッカーではないだろう。現代サッカーのトレンドはそうではない。今はどんなに美しいプレーをしたかではなく、何勝したか、それが求められる。残念なことですけれど。よろしいですか?


(会場から拍手)

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@「後半に羽生を投入した意図と彼への指示は?」
の質問はジーコなら答えたでしょうが、オシムじゃもう答えてくれませんから記者もこれからは考えなきゃいけませんねえ(w
そもそも、「○○を投入した意図と彼への指示は?」ってのは質問する側が投入した意図を考えた上で、これであってるか?と質問しなければ何も考えずにただネタをくれ!と言ってるようなもんだし、失礼ですよね。

後半では率直な意見を求めているにもかかわらず、記者が相変わらず型にはまったジーコ時代と同じようなぬるい質問をしてくるのに業を煮やして自分から「こういう質問をしてこい」と言わんばかりに語りだしています。
記者の教育もするオシムには本当に感謝と申し訳ない気持ちですね。

あと、プレスオフィサーが「次で最後の質問に」と言ったのに対し、
「以前にも申し上げたが、それを決めるのは私だ。」といったオシム。
本当にこの司会者は学ばないなあ(w

これを見て、マスコミ、協会、Jリーグ、代表、全てを掌握されたら独裁体制になるじゃないか!と思われるかもしれません。
確かに、やる人によっては独裁でしょうね。川淵キャプテンなんて本当にその代表でした。
でも、オシムがやっているのは教育ですからね。まだ未熟な日本サッカー界に対し、「現在のサッカーのスタンダードはこれだぞ」、「このままじゃ置いていかれるぞ」と。
オシムにとって得することなんて何にもありません。お金もいらないといい、名誉も日本サッカーを強くしたところでさほどもらえないでしょうし。
唯一得られるとしたら、自己満足くらいじゃないですかね。何事においても成長する段階を見ていくのは楽しいですし、オシムにとっては下手に強いヨーロッパのチームを率いるよりも、成長率の高い日本のようなチームを率い、さらには、そこの土壌(文化)までも上げたとなれば、僕らがサカつくでやるあの何百倍、何千倍ものスリルと満足感が得られるんじゃないですかね?


A「FKキッカーが事前と違う蹴り方をしてしまった」というのはどういった蹴り方だったんでしょうね、そもそもの意図していたものは?直接ではなく間接として使う?もしくは本当に蹴り方の問題だったのか?

B「日本サッカーの長期間の強化について質問したい。日本は地理的に孤立しているし、選手は厳しい環境でプレーしていない。そうした中でどういう強化を考えているのか。もっと海外遠征をすべきだと思うか?」という記者の質問はオシムの激を受けてかなりまともな質問だったためか、オシムもまじめに答えてますね。
スポンサー企業によるタイトルをかけたマッチメイクというのは非常にいい案ですよね。もちろんすぐにできるものではないですけれども、キリンカップなんて意味の無い試合やるくらいなら本当に有意義な意見じゃないでしょうか。

ただし、キリンカップを日中韓の代表で行えば国内でやったとしてもかなり今までとは意味合いが違ってくるかもしれませんけど。A3を見ていてもそうですが、やはり同じアジアの隣国には負けたくないという気持ちが出てくるでしょうし、特に日本に対しては両国ともに気持ちの乗り方が違ってきますし。
やはりヨーロッパの相手とやる場合には相手の国の近くで、世界的にも有名な日本メーカー(ソニー、ホンダなど)がカップ戦を開くなどするべきでしょうね。収益は相手のチーム次第で観客から見込めますし、放映権もあるわけですし。そこまでの覚悟を持っている企業こそがオフィシャルスポンサーになるべきですしね。


C「プレーのエレガントを犠牲にしなければならない。エレガントであることと効果的であることは両立しないことが多い。それが両立しているのは、多分バルセロナだけだろう。」

エレガントと言われて真っ先に思いつくのは誰だろう。
自分にとってのエレガントな選手は小野伸二なんですよね・・・。次に中村俊輔。
近年、テクニックがある選手も走るサッカーが主流になっていますしね。
オシムが挙げたバルセロナのロナウジーニョはまさしくその極みでしょうね。(イタリアのピルロあたりも格段に走るようになっている)
残念ながら小野・中村共に今のところまだスタミナに自信があるようなタイプではなく、一瞬で試合を決めるタイプ。
当初キリンカップに呼ばれた選手、特にMFは全員スタミナ系だった。
年齢で宮本が厳しいといっていることから、小野・中村であっても4年後を考えれば厳しいラインに入っていると考えてもおかしくない。
不利な要素が多い彼らが、オシム監督のチームでスタメンを得るには相当の努力が必要と思われます(サビチェビッチの例を考えても)。


さて、このイエメン戦。オシムは会見で怒っていたものの、半分くらいは予想の範疇だったんじゃないかな?と思ってます。
前半にボランチの多い布陣にしたこと、そこにあまりスタミナタイプではない遠藤を入れたこと。ジェフのカード(佐藤勇人、羽生)を2枚も残して試合開始したこと。
前半にFKでバンバン点が入っていれば今回の会見はちょっと内容が異なっていたんじゃないかと思っています。前半はジーコ時代の点の取り方(FKから決める)、後半はジェフの選手を入れてつないで流れで決める。私後者のサッカーを目指していきますよ〜というような。
また、ボールがDFライン〜中盤の底で回されて攻め上がりが遅くなってしまうのもボランチをあれだけ置いたら当然ですし。(後半は羽生、勇人でスピードを上げる)

唯一予想外だったんじゃないかな?と思われるのが田中達也の活躍じゃないでしょうかね?あそこだけ交代に迷いが生じていましたし。俺は田中達也はちょっとオシム好みになったんじゃないかな?と思います。怪我明けであの巻を凌駕するような追い出し、飛び出し。見直しました。
以前の田中達也は線が細く、早いしテクニックはあるが、守備はここまでやっているイメージはなかった。
そんな田中達也を見て、オシムが一瞬交代を迷っていましたしね。
結局は交代した寿人が点を取りましたが、本当にスタメン争いが相当厳しくなったと思いますね。
結果は大事だが、結果が全てではない、過程が大事なオシムの構想からすれば現在は田中達也のほうがリードでしょうか。

というわけで、セルジオさんなんかは手のひらで踊らされてるんじゃないかな?というのが俺の予想ですけど。
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イエメン戦前日コメント

オシム:こちらから特にコメントはない。皆さんの方からサッカーに対する意見がきちんと出たらコメントするようにしたい。スポーツジャーナリストとしてのレベルに達するまで、私は辛抱強く待つことにしたい。

記者:今日、新潟スタジアムからこの陸上競技場に練習会場の予定を変更したのはなぜか?

オシム:昨日もここでやっている。変える必要性を感じなかったからだ。

記者:試合会場のピッチ状態の確認は?

オシム:選手たちは、Jリーグでいつもプレーしているから問題ないだろう。特にジェフの選手たちも3日前に(新潟スタジアムで)やったばかりだ。それに(あえて練習することで)ピッチの状態を崩したくない。

記者:イエメンとの対戦で注意すべきことは?

オシム:対戦相手の情報を多く集めておくことは重要だということは私も知っている。日本サッカー協会のルートで集めた情報以外に、私個人のルートで集めた情報もある。イエメンはしっかりとしたチームで、アグレッシブでテクニックもある。点差が開いても決して試合をあきらめることなく、よく走るチームであるともいえる。現代サッカーではボール扱いがうまいことは当たり前の話だが、その中でもイエメンは優れたチームだ。こちらが不注意なプレーをすれば、取り返しのつかない結果を招きかねない。かつてのイエメンなりアジアのサッカーを知っている人が見れば予想外の結果が起こりうる、リスペクトに値するチームである。カリスマ性のある選手はいないが、警戒するに越したことはない。
近年、日本はバーレーンやオマーンと対戦して、結果は接戦だったわけだが、イエメンはバーレーンやオマーンと(実力的には)変わらないと考える。


記者:初の公式戦だが、プレッシャーは感じているか?また大勝しなければならないというプレッシャーは?

オシム:プレーするのは選手たちだ。私は特にプレッシャーは感じていない。選手、もしくはジャーナリストの皆さんは感じているかもしれないが。
 試合結果を予想するのは、相手に対して失礼なので、ここでは何も答えるつもりはない。もし質問された方が、日本の勝利は当然で、何点差で勝つのか?という考えから言っているのであれば、それは相手に対して大変失礼というものである。向こうが勝つ可能性はある。いずれにせよ明日、ピッチの上ですべて決まる。


記者:宮本を招集しないのはなぜか? 彼は過去2回のワールドカップで主将を務めていたのだが

オシム:宮本が日本サッカー界で最も優れたプレーヤーの1人であることは私も十分に認識している。ただしこれは、私と宮本との関係ではなく、宮本とガンバ大阪、さらにいえば西野監督との関係が重要である。宮本はJリーグの試合では、常に試合には出ていない。

記者:今後、招集する予定は?

オシム:それは分からない。プレーヤーとしては高く評価している。ただし考えなければならないのは、彼の年齢だ。今年の日本サッカー界ではもっとも優れているが、2年後、4年後はどうなっているのか、考える必要がある。もちろん(宮本にも)チャンスはあると思う。

記者:イエメンはあまり大きな選手がいないが、アドバンテージととらえるべきか?

オシム:そうだろうか。日本も向こうの平均身長より低い選手が6人くらいいたと思うが?圧倒的な身長差があればセットプレーで有利だが、果たして明日はどうだろうか。しかし、サッカーはセットプレーだけではない。セットプレーに至るまでの流れがむしろ重要だ。むしろ、そこのプレーをしっかりやる必要がある。いい場所でセットプレーのチャンスを得るためには、それまでの流れのプレーが重要だ。だから私は、むしろ流れの中のプレーを重視する。

記者:今日の紅白戦で田中隼が攻め上がったとき、6人くらいの選手がゴール前に攻めていった。これはポジションに関係なくチームが連動する練習だったのか?

オシム:最後の紅白戦は実戦的なものではなく、疲れていたので、レクリエーションである。それから、これはもう何度も話していることなので正直うんざりしているのだが、私はどこにどう動けとか動くなとか指示するかわりに、選手たちに完全に自由を与えている。もちろんその中には、ゲームの流れの中で守るべき原則というものがある。だからプレーのタイミングや、何をすべきかということは考えなければならない。

記者:今日は練習前と練習中にアレックス(三都主)と遠藤を呼んで長い話をしていたが?

オシム:もっと走れ、という話をした。(会場笑)

記者:今日は数的優位を作る練習を多くやっていたが、日本の選手が数的優位を作る瞬間の判断力というものは低いと思うか?

オシム:質問の翻訳が正しくないようだ。問題は、日本人が早く判断する能力を持っているかどうかではなくて、早く自分で考えることが一般社会で許されているのかどうか、だ。そういう習慣があるのだろうか。どうなのだろう、逆に聞いてみたいのだが?

記者:一般的には教えられて育つことが多いので、自分で判断して行動を起こすことに慣れていないと思う

オシム:残念ながらサッカーとはそういうものではない。ピッチで指示を待ち続けていたら、試合には負けてしまう。だから私が何を言うか待っているような選手はいらない。サッカーは自分でプレーするスポーツである。対戦相手に「ちょっと待ってくれ」と言ってタイムアウトを取って、監督が指示を与えたり、ピンチキッカーやピンチランナーを投入して局面を変えるようなことはできないスポーツだ。サッカーは自分で判断しなければならない。だから私からはなるべく多くの情報を選手たちに与えている。選手たちはその情報を元に、プレーしながら考えている。サッカーは非常にクリエイティブな、想像的なスポーツである。だから、アイデアのない選手は、サッカーには向いていないと申し上げておきたい。


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2006年08月10日

トリニダード・トバコ戦後のコメント

トリニダード・トバコ戦は予想以上の出来上がりでチームは快勝(2−0)でした。
ジーコジャパンでもやもやしていた気持ちを見事に吹き飛ばす良い試合だったと思います。
Jの選手だけでもこれだけ密度の高い試合ができるんだ!という意味でも気持ちがよかった。Jを見ず、海外試合ばかり見る人達にJをアピールすることもできたんではないかと思います。

そんな試合後のオシム監督の質疑応答です。


記者:3日間で作ったチームへの満足感、また不満点は?

オシム監督:6日間のトレーニング期間があったなら6−0で勝てたと思うか?それはやはり難しいだろう。そんなに簡単なことではない。ただし、うれしい誤算があった。日本の皆さんが本当にサッカーが好きなんだなということを、スタジアムが満員になったのを見て実感した。今日の試合は私にとって大変重要だった。しかし同時に、協会に対しても選手に対してもJリーグに対しても、非常に責任は大きいと思っている。そうした責任の大きさは感じてはいたが、今日の満員のスタンドを見て、この人たちを失望させてはいけないとあらためて感じた。

試合内容は、最初にしては全体的によいテンポで進んだが、よくない点もあった。選手たちが十分に走る力を持っている間は十分な試合ができた。トレーニング期間が限られていたにもかかわらず、3日間ではできるとは思えないようなコンビネーションもとれた。それでも私にとって気掛かりなことはあった。それは、サッカーは90分の試合だということだ。今日出場した選手の中には90分間、走ることができない選手がいた。それは代表選手だけではなく、Jリーグ全体に言えることだと感じている。ある意味、この問題の解決は簡単かも知れないが、きちんと考えなければいけない。特に日本人のサッカーというものを考えた場合、筋肉隆々ではないし長身でもない。それゆえに非常に大事だと思う。1対1の勝負では不利が出てくる。相手より、どれだけ多く走れるかで勝負しなければならない。残念ながらJリーグはそういう習慣がない、これは一般的な話ではあるが。今日の試合の教訓は、走ることだ。


記者:ピッチコンディションがよくなかったが、試合のプランに狂いはあったか?

オシム監督:大変いい質問だが、最初の質問と関連していると思う。この試合には条件上の制約があった。私は魔法使いではないので、これほど短い時間でチームのコンビネーションを練り上げることはできない。そのほかにも、グラウンドのコンディションが悪いとか、選ぶ選手が限られていたこと、ほかにも大会が平行して行われていたわけだが、そういった条件があって、グラウンドコンディションもそのうちのひとつだった。コンビネーションの問題で言えば、短期間でそれを解消する最も簡単な方法ということで、同じJリーグのチームからある一定のグループで選手を選んだということだ。

記者:今日2ゴールした三都主はMFに適正があると思うか?

オシム監督:今日は彼だけがヒーローではない。英雄とは、すでに墓の中にいる偉大な人物のことを指す。三都主はまだ生きているではないか(会場笑)。この英雄の定義というのは私なりのものだが、ある試合で得点を挙げてヒーローになり、ある試合で失敗をしてけなされるのは、選手にとって気持ちのいいものではないだろう。私にとって重要なのは、代表に選ばれていることを(選手に)自覚してほしいということ。その一員であることに誇りを持つことが大事だ。

記者:自分に与えられた日本代表のミッションに希望は持てたか?難しいと感じたか?

オシム監督:私の未来にどれだけ時間が残されているかによる。つまり、いつまで代表監督を任せてもらえるのか、あるいは誰がそれを決めるのかが大事だということ。まあ、今日明日に代表監督でなくなることはないと思うが。

記者:親善試合でこれだけ多くのファンが来たということに責任を感じたといったが、あなたの責任は心地よいものか、重荷なのか。また、うれしい誤算とは具体的に何か?

オシム監督:今日の試合に限らず、すべての試合は私にとって重みがある。来日したときから私は監督として責任を自覚していた。ほかの日本人監督も責任感が強い方ばかりだ。責任感がなければ日本社会ではやっていけないことを私は知っている。
うれしい誤算とは、さっきも言ったとおりスタジアムが満員だったこと。満員だったということの重要性をご理解いただけない方が、もしこの中にいらっしゃるなら(この仕事を)お辞めになった方がいいと思う。


(ここで司会者が「以上で質疑応答が終了します」という発言をしてしまったことに対し、)
オシム監督:私が終わってもいいと言う前に司会者が終わっていいといってしまったので、終わりにします(会場大爆笑+拍手)」

オシム監督のコメントはほぼスポーツナビからの引用ですが(既に3回ほど読んでいますが、一番忠実な訳を書いているように思えます)、若干J'sGoalの会見での映像を元に会場の雰囲気を付け加えるなどしています。

会見の映像を見ている限り、各スポーツ新聞が書くような「怒り」のようなものは感じられません。(むしろ、ジェフの時のほうが怒ってることが多かったような(w))
走り切れていないと言うことに対し、冷静にコメントしているだけだと感じられました。(これは選手やチームや協会へのメッセージでしょうね)

まあ、昨日の前半のような試合を90分するには時間はなさすぎるし、ジェフのようなタフな練習をしているチームはJでは少ないですしね。
むしろ、オシム監督がこれほどチームに対し褒めたことの方が自分にとっては驚きでした。

オシム監督が試合終了間際に立ったのは、照れ隠しや単なるトイレというよりも、チームに対する勝ちを確信し、しかし勝利に酔いしれるような無駄なことをするよりは、勝っても気持ちを引き締めるべきだというようなメッセージに感じられました。(なんだか、そういったストイックさって現代の日本には無いような・・・。)「わびさび」という言葉が今、日本でもっとも似合う人かもしれません。

最後に、

松木さんも角ちゃんも相変わらずでしたなぁ〜(苦笑)
posted by タカ at 19:35| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月09日

トリニダード・トバゴ戦前日のオシム監督会見

(オシム監督が席に着く際、JFA関係者が近づいて椅子を引いたことに対し)
オシム監督:今、親切に椅子を引いてくれたので転ぶところでした(笑)(会場も大爆笑)

政治問題については語るつもりはありません。


日本サッカー協会広報:質疑応答から始めますか?

オシム監督:今日はコメントがあるので、この場にやって来た。明日の試合のこと以外に、何を話せと言うのだろうか。サッカーが話題だと聞いて、ここに来たのだ。(広報の)彼はマスコミ関係者のようだ(笑)。では、まだ私の考えを知らないマスコミ関係者の質問を受けましょう。

記者:青山(直晃)の追加招集で総勢19人となりました。新しいメンバーが中心となったわけですが、試合にあたっての準備と手ごたえは?

オシム監督:私のイメージでは19人ではなかったと思うが、19人だっただろうか?(「けが人を入れて19人です」という記者の答えに)彼らはプレーできますか?
 けがをしている人はプレーできない。フィールドプレーヤーは15人、GKは2人。今野は負傷していながらもチームには帯同しているが、それは彼のチーム(FC東京)が(韓国遠征で)日本にいなかったからだ。青山については、飛行機が無事に日本に到着することを祈っている。彼を入れても18人だ。青山は昨日の試合(U−21代表の対中国戦)に出ているし、すぐに使うわけにはいかない。
 トレーニング期間が3日しかないことについては、特に申し上げることはない。「3日しかないですが」という質問をされれば、「そうなんです」と答えるしかない。質問の中に、すでに答えが含まれているのではないでしょうか。


記者:就任会見の時、「古い井戸に水は残っている」と言っていましたが、結果的には新しい井戸を数多く掘っています。その理由は?

オシム監督:考えは変わっていないし、新しい井戸を掘ったつもりもない。というのは今回の選手はリーグ戦やほかの大会で試された人ばかりだ。招集できないのはA3に出ている選手、ヨーロッパにいる選手。松井(大輔)はヨーロッパにいる選手の中で唯一のレギュラーだが、(今回の)ワールドカップ(W杯)には呼ばれていなかった。彼を含めてチームを考えている。質問は何でしたっけ?(笑)

記者:就任会見のコメントでは、メンバーが(ジーコ監督のときと)大幅に変化しないというように理解していましたが?

オシム監督:私が就任する前に日本代表が最後に行った試合、つまりW杯のブラジル戦と同じメンバーで戦えば、大きな変化ではないということだろうか? そうであれば私も楽だ。誤解されているようだが、私は井戸を掘らないとは言っていない。古い井戸ではない選手も試してみたいと、同じ日の会見で言ったことをお忘れではないか? 自分自身の発言に縛られるのは嫌いだ(縛られているジェスチャーを入れて。笑)。だから、このようなメンバーになっているのだ。こうした話を通して、私は記者の皆さんといい関係を築いていけると思っている。今はスタートとしてはまずまずではないだろうか?(笑)

記者:(トリニダード・トバゴ戦の)スタメンは考えていないと昨日話されていましたが、基本のシステムはどうなるのでしょうか

オシム監督:どういうシステムでプレーするかは、誰が出るかで決まる。なぜ、どうしてスタメンが誰かを聞かないのですか?それでは話が堂々巡りになってしまう(笑)。
(「ではスタメンを教えてください」との問いに)
まだ、私も分からない(笑)。一番大事なことだが、相手がどのような作戦・戦術で来るかによる。それに対応するのであるから、あらかじめスタメンを発表するのは、相手に失礼に当たる。大体は決まっているが、相手へのリスペクトを示すためにも、(ここで)スタメンは発表しない。彼ら(トリニダード・トバゴ)は攻撃力に優れているから、こちらの守備メンバーの戦術等をどうするかをまず考えている。あとは攻撃の選手に誰を選んで、いかに相手を困らせてやろうかということ。これで答えになっていますか?

記者:今後も、相手によってシステムが変わることが考えられますか?

オシム監督:システムそのものが変わるのかどうかより、チームとしてのインテリジェンス、賢い考えをまとめて築いていけるかどうかが問題だ。日本が何をしてくるか分からないと思わせる、これができれば、相手に脅威を抱かせることができる。そういうことができるチームのインテリジェンスを作りたい。

 付け加えになるが、日本がものすごく強いチームなら、ブラジル戦と同じメンバーとシステムで、トリニダード・トバゴ相手に強い、横綱相撲ができるはずだ。しかし、(実際は)そうではない。それができれば世界チャンピオンになれる。真の世界チャンピオンならシステムなど変更せずに、自分たちのやりたいことをやればいい。


記者:チームのスタートとして、選手にまず何を教えたいですか?

オシム監督:私から日本に何かを与えようという気持ちはない。日本の方が、私より進歩しているのだから。

記者:昨日の試合(U−21中国対U−21日本)に出ていて、即座に使うつもりのない青山を招集した意味と、彼への期待は?

オシム監督:「どうして今野はどうしたんだ?」という質問はしないのだろうか?(笑) 今野も同じだ。けがでプレーできなくとも、(彼も)試合が終わるまで一緒にいますよね?青山は中国からの飛行機に乗るか、乗っている間に招集された。

 答えになっているかどうか分からないが、五輪世代の中から選手を呼べば、残りの選手たちに対しても「自分たちにもチャンスがある」とメッセージを伝えることになる。そういう意味も含まれている。

今の訳はおかしいんじゃないか? 私の話していることの半分しか訳してないのではないのか?(会場笑)


記者:明日の試合では何ができたら成功で、何ができなかったら失敗なのでしょうか。また、その価値基準は?

オシム監督:勝つことはスポーツ、サッカーの目的で、それを目指すのは当然のこと。だがそれと同時に、内容の分析も大切だ。しばしば勝つことと成功が同じように扱われるが、その結果として違った方向に進んでしまうこともある。もっとも大切なものを忘れてしまってはいけない。勝つと、チームの中で直すべき点が見えなくなってしまう。逆に内容がよくて負けた場合などは、負けた方が次の試合に向けて修正点を見つけやすいこともある。まあ、日本の皆さんに説明するのは簡単ではないが、敗北から最も学んでいるのは日本だと世界の人たちは考えている。ちょっと政治の問題に入ってしまったが(笑)。これは現在の日本の経済などについての話だ。サッカーはもっと難しい。今、話したのは経済や社会の復興の話であり、サッカーとサッカー以外の問題があり、もしサッカーについて言うならば、日本は歴史、戦争、原爆その他のことを含め、それらの上に立って学ぶべきことがたくさんある。その上に立ちサッカーも考えなければならない。経済はその上に立つことで、日本は先進国の仲間入りをした。では、サッカーでもなぜ、強国と肩を並べることができないのか?(逆説でできるだろう?の意が含まれている)。それが実現されることは私の願いでもある。その考えが気に入らなければ、ごめんなさい(と言うしかない)。

記者:インテリジェンスのあるチームを作りたいと話されましたが、選手の意識付けには時間がかかりますか?

オシム監督:短い時間では難しい。それは個人の知識とは違うものだ。基礎は個人個人のインテリジェンスだが、サッカーは11対11のスポーツだ。ということは、個人だけではなく、集団的なインテリジェンスが必要になる。もし、1人だけインテリジェンスのない選手が混じっていたら、チーム全員が被害を被ることになる。

記者:明日のゲームは試合内容にこだわるということですか? それとA3組(G大阪、ジェフ千葉)から明日になって追加招集する気持ちはありますか?

オシム監督:サッカーは哲学の授業とは違う。ここでは「哲学」の話をしているわけではない。今はサッカーについて話しているのだ。インテリジェンスと言った場合はサッカーについてのものである。サッカーについて話しているつもりだ。哲学の授業をこれからやろうとしているわけではない。サッカーは単純なものだ。しかし、サッカーの試合は難しいものになりつつある。選手に対してはプレーだけでなく、知性、立ち居振る舞いといったことにまで、要求される水準が高くなっている。そのため、「勝つ」といったことには、さまざまなことが含まれている。ただ(結果だけで)勝ってしまえば、そういうことが見えないことがある。負けるのは誰でも嫌だが、敗北は最良の教師である。だが、「だから負けたい」とは私は言えない。「学ぶために負けました」とは言えないのだ。しかし、サッカーではすべてが可能だ。明日になれば、何を学べたか、学べなかったかという一定の結論が出る。これは私が特に考え出したことではなく、一般的なこと。皆さんもそう考えていると理解している。この前のW杯は終わったが、そこから何を学んだかが大事なことだ。
 A3については、その質問は挑発だ(笑)。


記者:キャプテンは誰か、国民の関心が集まっています

オシム監督:どうして気になるのだろうか? 私もキャプテンは大事だと思っている。だが、スポンサーの力やマスコミによってキャプテンが選ばれるわけではない。スポンサーやマスコミに都合のいい人がキャプテンになることを希望していることは多いが、時にその見栄えのいいキャプテンは時に役に立たないことも少なくない。(会場笑)
 今のは一般論だが、現在は、「彼ならばキャプテンだろう」、という雰囲気が出てくることを期待している。キャプテンとは育てられるものではなく、持って生まれた特徴のある人。キャプテンになるための学校はない。キャプテンとして生まれる、そういう人がキャプテンだ。指導者に関してもそうで、指導者になるための学校はない。指導者に生まれつくこと、それが指導者だ。生まれついた才能があるかどうか。

今のは訳はよかったですか?(会場笑)

指導者になるための学校はない。指導者に生まれつくこと、それが指導者だ。生まれついた才能があるかどうかだ。

もちろん、民主主義も尊重しようと思っているが。(会場笑)

 もう十分話はしたが、私は、いつも楽しく、というわけにはいかないだろうが、メディアの皆さんと意見のキャッチボールのできる雰囲気をできるだけ作ろうと思っている。
 このチームは若いし、(今回の)対戦相手はうまい。しかもグラウンド状態は、お客さんにお金を払わせるのに値しない状態だろう。試合はどのようなものになるかわからないが、明日はエレガントな試合にはならないだろう。



今回も基本的にはスポーツナビからオシム監督のコメントは引用させていただいていますが、会見のVTRを一通り見て、若干付け足したり脚色したりしています。

翌日の新聞(9日のスポーツ新聞の朝刊)などでは「オシムは負けたいといっている」等という明らかな誤訳が紙面を賑わせていたのが情けなかったが・・・。

質問者のレベルがまだジーコのときと変わらないのですが、これが少しずつよくなってくることを期待したいです。(キャプテンやシステム論やスタメンを教えてくれとかの質問に対し)

ル・マンの松井選手が海外組では唯一名前があがりました。
中村俊輔選手は頑張らなきゃいけませんな。ジーコのときとは違い、保証されてませんからね。

スタメンを前もって話すことには違和感を感じていたので、オシム監督が言わないことでなんとなくホッとしました。やはり相手にも失礼だし、なにより試合を見る楽しみが一つ奪われていましたからね。
posted by タカ at 18:54| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月04日

トリニダード・トバゴ戦メンバー決定

本当に驚いた。そしてニヤリとしてしまった。
その( ̄ー ̄)ニヤリはコメントを読んで吹き出して笑っちゃうほど「してやったり!」な感じだった。


「まずは皆さんに申し上げたいことがある。最初の(就任)会見の際、私の発言が違うように解釈されたと聞いている。私は(今の日本代表を)車に例えて全員で押さなければならないと強調したわけだが、さまざまな方向で押すのではなくて、ひとつの方向にみんなの力で押すのだと、そういう例え話をしたつもりだった。」

こちらから説明することはない。質問があれば、どうぞ。

Q:13名という人数の少なさの理由、それから代表選考で重視した点について教えてください。

「13人でも試合はできる。なぜ、この13人を信用できないのか。13人とも90分間走れる選手だと思う。

・・・というのは冗談だ(会場、笑)。

 初めて日本の代表監督をするにあたり、代表の強化日程に影響を与えることはできない。また、各クラブの活動についても、A3のように平行して行われている大会についても同様だ。しかしながら各クラブの日程(鹿島の上海遠征など)、そして代表とA3の日程が重なってしまうという事態になってしまった。大会、代表、遠征と、多くのチームの事情が複雑に絡み合ってしまっている。

 そうした試合に関係しているチームほど、代表に選ばれる可能性のある選手を多く抱えているというのが実情だ。だから、このリストはまだ完全に閉じられたものではない。現在、大会や遠征などで代表に招集できない選手の中から、代表に新たに呼ばれる可能性もある。ジャーナリストの皆さんは、どのチームが今、大会に参加しているのか、遠征しているのか、ご存じだろう。どの選手が追加招集されるかについて、具体的な名前は差し控えさせていただく。現在彼らは、別の試合を戦っているわけだから。

 代表チームと(他の日程が)バッティングしてしまったので、こういうことになってしまった。今後は、こういうことがないように願いたいものだ。もっとも、ジャーナリストの皆さん、ファンの皆さんは、誰が追加招集されるかという楽しみを、代表監督になったつもりで、その気分を味わってもらいたい。」


Q:チームをまとめるとキャプテンには誰がふさわしいとお考えになりますか?

「全員がそろった段階で決める。あまり大事なことだとは思っていない。」

Q:オシム監督に質問ですが、今回はフレッシュなメンバーが多いですが、オシムさんが最初の会見でおっしゃった「日本らしいサッカー」「日本の良さを生かしたサッカー」というのは、具体的にどういうサッカーをやりたいとお考えなのでしょうか?

「質問の意味がよく分からない。何を聞きたいのですか?
 私が、前回の会見で話したことを実現するために必要な選手を選んだ。何を具体的に知りたいのか教えてくれませんか? どういう選手を選ぶか、どういう試合をするか、というところで答えを出すつもりだ。ただ前回の会見で述べた方針に対する、自分なりの回答というのが、このメンバーだ。
 ジーコさんの時代に呼ばれたかどうかということは、それほど重視していない。さまざまな試合の中で、私自身が観察して、よい選手だと確認できた選手を選んでいる。ジーコさんは、W杯の時点での最高のメンバーを選んで、ドイツに連れて行ったのだと思う。それをまったく無視することはできないが、それ以外の選手を試してみるということはできる。」


Q:追加メンバーは何人を考えていますか? トレーニングはどういう形で考えていますか?

「本来ならばもっと早い時期にメンバーを発表して、もっと早くトレーニングを開始したいと思っていた。最初は6日の夜に発表する予定だったが、それは遅いと思った。新しいメンバーを含むチームになるわけだから、本格的な試合に臨む前に、丸一日の練習と、力の劣る相手との練習試合など、時間をかけて(チームを)組み立てる必要がある。だから、今回も練習試合を予定している。

 この13人は、一緒にディナーをするために呼んだのではなく、試合をするために呼んだ。練習試合は非常に大きな意味がある。サッカーはお互いに知り合いになることも大変大事なことだ。サッカーは11個のピースを組み立てて、出来上がりというものではない。だから、13人という最低限、練習試合ができるメンバーを発表した。

 この後、追加の発表をするが、おそらく現在別の大会や遠征があって、代表の活動ができないクラブの選手たちのコンディションやけがをしていないかを考慮して、選ぶことになる。全部のクラブから選ぶことができなくて残念だ。

 一般論だが、7日間の間隔を空けてイエメンと試合をすることはかなり無理がある。つまり、トリニダード・トバゴ戦とイエメン戦の間にJリーグの公式戦の日程が入っている。
 私の考えでは、代表チームというのは、試合ごとにころころメンバーを変えるものではない。だから、トリニダード・トバゴ戦のメンバーもイエメン戦で戦うメンバーも基本的に同じにしたい。もちろん、疾病やコンディションの悪化などが起こった場合は別だが。

 だから、呼ばれた選手もある程度安心してプレーができる。13人の中に入ったのは偶然ではないと思ってもらっていい。次もまた呼ばれるだろう。
(追加人数に関しては)全体で20人くらいになるだろう。2試合をそのメンバーで戦う。
 さらに負傷者が出た場合は、追加の追加もあり得る。大事なのは、一緒に集まることだ。」


Q:選んだ選手の具体的にどこをいいと思ったのでしょうか?

ここで選手の分析をしろとおっしゃるんですか?

冒頭で、90分間走れる選手たちだとおっしゃった後に、「それは冗談だ」とおっしゃったので、どこに基準を置いて選ばれたのかをお聞きしたいのです。

「話をすることはできるが、非常に長くなる。第一の基準は全員が日本人であることだ(会場、笑)。これはもう、絶対的な条件だ。それだけだ(会場、再笑)。」

Q:全体的に経験のない選手が多いですが、そういう選手を集めたのでしょうか?

「若い選手だけでもないし、そんなに若過ぎる選手はいない。サッカー選手として普通の年齢だ。
 経験について言えば、誰でも最初は経験がない。経験がないからといって招集しないのであれば、いつまでたっても経験は得られない。経験というのは、初心者から始めて試合をする中で得られるもの。試合に出なければ、経験は得られない。論理的でしょ、みなさん?」


Q:監督はトリニダード・トバゴ戦を望んでいないように感じるのですが、その中でこの試合の位置づけは?

「日程は私が監督になる前に決まっていたわけだが、トリニダード・トバゴがどういう選手で、どういう試合をするかという、相手の監督の権限に私が干渉することはできない。

 相手は強敵で、生易しい試合ではない。多くの日本人のみなさんはトリニダード・トバゴがどこにあるか知らないだろう。国がどこにあるかは別にして、選手の多数はイングランドでプレーしている。W杯にも出場している。だから、トリニダード・トバゴは観光に日本に来るわけではないし、あらかじめ予想をたてて簡単に対応できる相手でもない。
 トリニダード・トバゴは(W杯で)イングランド、スウェーデン、パラグアイの3カ国を相手に非常に良い試合をした。ひょっとすると、日本が入っていたグループよりも、強いグループだったと思う。それを戦った選手が来るわけだから、簡単な内容、簡単に勝てる試合になるとは思っていない。

 もしトリニダード・トバゴを相手に、日本代表が簡単に勝てるという雰囲気ができているなら、それは取り消していただきたい。この場に座って皆さんと話しているわけだが、トリニダード・トバゴに勝った後に皆さんがどう思うかを聞いてみたい。

 客観的にどういう相手かを考えることが大事だ。日本が勝つのは確実で、どう勝つかというのが問題だと考えている方がいるなら、それは違う。接戦になると思うが、もし日本が1−0なり最小得失点差で勝った場合、それは偶然勝ったということになるが、勝つのが当然という雰囲気があったならば、誰も満足しないだろう。2−0で勝って当然という雰囲気があるならそれは違う。それはあなた方がどう見るかによるものだ。

 では、もし負けた場合はどうなるか? 「あの監督はダメだ」という意見がすぐに出る。トリニダード・トバゴに限らず、W杯に出るようなチームを相手にし、楽に勝てる相手は1カ国もない。

 もし、私に(マッチメークの)権限が与えられていたならば、トリニダードを相手には選ばなかった。強い相手とやるということであれば、もう1回ブラジルとやる(笑)。

 本気にしました?皆さん。」


非常にウィットに富み、聞いているほうを飲み込んでしまっているのがこの会見のコメントを読んでいるだけでも伝わってくる。
(会見の映像を見て、一部のコメントを修正・付け足したりしました。先生が生徒に分かりやすく物事を教えているかのように、ゆっくり、丁寧に会見は行われていました。)


たった一度の代表メンバー召集でこれだけの重みを持たせることが可能な人はそうそういないだろう。日本は本当にとんでもなく凄い人を代表の監督にすることができたと思わざるを得ない。

たった13人しか選ばないことで、2つ以上の効果をもたらしている。
一つは、協会への利益重視のマッチメークに対する牽制。

協会とスポンサーの無謀な企画のせいで、13人しか選べないじゃないか!
、とワザとやってのけたオシム。
「性格悪い」ととらえるかどうかは、人それぞれだが、俺はむしろ、「よくやった!気持ちいいぞオシムさん!」のほうである。
お金に目がくらんで組んだマッチメークなど、本来なんの意味も無い。
ジーコの時にはジーコが監督としてアマチュアだったから通じたが、今度はそうはいかない!相手は世界のオシムだ。

「もうやるなよ!」と厳しいお叱りを受けてしょんぼりしている協会とスポンサー連中を想像するとなんとも気持ちいい!

もう一つの効果とは呼ばれた選手への安心を与えたことだ。
13人という少数人数だから、全員出ることはほぼ間違いないだろう。
多分、GKも前半後半でチェンジするのではないだろうか。
ヤングジャンプのキャプテン翼のようにGKがFWをするなんてサプライズがあったら最高に笑ってしまうが、さすがにそれはオシム監督も相手に対して失礼だしやらないだろう。

選ばれた13人は嬉しいと同時に、普通の親善試合では味わえない緊張を今感じていることだろう。なぜなら、オシム監督は、
「13人の中に入ったのは偶然ではないと思ってもらっていい。次もまた呼ばれるだろう。」
とコメントしたのだ。

いままで3年以上日本のサッカーを見てきた人であり、世界的な名監督であり、新しい日本代表の監督の初選出時の言葉だから非常に重い。

この13人に7人ほど追加されてイエメン戦では現在のオシムジャパンが見られる。

ジーコと違い、オシム監督は相手によって戦い方を変える。
それはジーコのときとは違い、チーム内にいい意味での競争を生むだろう。

ジーコも活躍した選手は次も呼んだ。しかし、最終的なところで代表への「貢献度」という皮肉にも日本的な悪い部分を重要視してしまったため、活躍していたのに落とされた選手がたくさんいた。
また、スタメンすらもほぼ固定してしまったので戦い方に幅はできず、さらには、控えメンバーのメンタルにも影響が出てしまい、最終的にはチームはまとまりを失っていた。(これをジーコは中田ヒデにまとめさせようとしていたが、逆に悪化させてしまう結果となった。)

トルシエも基本的には相手によってメンバーを変える人だった。それがうまく行くこともあれば、そうでもないときもあったし、激情家でもあったため、好みで選手を選ぶ部分も無きにしもあらずな雰囲気があった。

おそらくオシムは個人の性格の好き嫌いで選びもしないし、引き出しの多さを武器に相手との戦いを見定め、適材適所を実行していくことだろう。

そういう意味では、三都主のポジションは非常に興味深い。
三都主の裏があれだけ危ないと言っていたオシム監督が彼を呼んだのだ。
4バックの左か?MFとして使うのか?三都主の裏はどうするのだろう?今度の試合は俺はそこにまず注目すると思う。

オシム監督をサッカーを本当に見ているし、活躍すれば(もちろんサボり癖があるとダメだろうが)呼んでくれるだろう。Jの選手たちは活躍すれば呼ばれる、というジーコのときに無かった期待も芽生えるだろう。
もちろん、呼ばれたからには「一緒にディナーをする」だけに呼ばれたわけではなく、戦うことに集中しなければならないが。


この会見ではマスコミおよび視聴者にも釘を刺している。
よく知らない国についてよくマスコミ(テレビも新聞も)は、日本の勝ちを当然のように煽っておいて、負けるとすぐにバッシングしがちだし、日本のサポーターの多くもこれに煽られやすい傾向がある。
今回のトリニダード・トバコについても、ワールドカップに出てたかどうかも知らない人が多いだろうし、知っててもプレーヤーを一人も言えない人がほとんどではなかろうか?(俺もその一人。あとでビデオ見て研究する)
そういう国とやるときに、相手の情報が無いことで楽観的になりがちだが、そういうときが本当は一番ヤバいことは今までにも何度も経験してきた。
だけど、それの繰り返しをしている、ってオシムも感じたんだろう。

ワールドカップという大会を見て、日本のレベルと世界のレベルを認識した人も多いだろう。もちろん、日本がうまく行ってなかったという思いもあるだろうが、それを差し引いてもやはり8強に行けるようなレベルとはとても思えなかった。

トリニダード・トバコは実力的には互角かおそらくそれよりも少し上かもしれない(オシムの話し振りから予想)。ホームと時差の利を考えても、五分といったところか?

今回の試合のみどころは、オシムがどのようなサッカーをするか?というところだろう。勝敗うんぬんはまずはおいとくべきだろう。むしろその内容に注目すべきだ。

あの13人でどのような料理を作ってくれるのか?それが今から楽しみで仕方が無い。
posted by タカ at 23:45| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月19日

「古い井戸に水が残っているのに、すぐに次の井戸を掘るのはどうか」

「古い井戸に水が残っているのに、すぐに次の井戸を掘るのはどうか」

オシムが川淵Cとの18日の会見で話したとされる語録。

今、代表を選出するのにこれまでの代表経験者をおざなりにすることはないということでしょうが、個人的にはこないだの東西オールスターを見たら結構ショックでしたけどね、ワールドカップ組の出来に。

巻なんかは本当に頑張ってたけど、小野、小笠原には少しがっかり。
タラタラやってた上に、パス精度があれほどプレッシャー受けてなくてもないんじゃセルジオじゃなくても怒りたくなる。

逆に、小林大悟なんかはワールドカップ前からの好調を維持してて本当に良い感じで仕上がっているようだった。中田英がいなくなって中盤が薄くなるから、また新しい血が入ってくると思うと楽しみ。
posted by タカ at 00:19| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月01日

オシム、サンスポに語る

来日前にサンスポに語ったとされるコメントです。

−−27日に会った田嶋氏とは、どういう構想を話したのか

「若いだけではダメ。クオリティーがついてこないと。“オレたちは若いからそれだけでチャンスがある”と思われては困る。そんな話をした。日本には高い目標がある。ただ私が懸念するのは、サッカーが発展しているのは日本だけではないことを、日本が忘れがちなことだ。例えば今回のW杯での豪州。今や日本や韓国だけではない。アラブ諸国、北朝鮮、インド、ミャンマー、ベトナム…と、どんな発展を遂げるか分からない。どこのサッカーが一番いいか、どこが最も美しいサッカーか−という話はよくする。しかしもっと現実を見ないと」

 −−試合会場で日本対クロアチア戦を見たが

「35度以上。あの暑さでは走れないしアイデアも出ない。あれはサッカーというより生き残り。だからクオリティーの話はできない。選手を批判する人は、自分たちもあの中で走ってみなさい。日本は初戦で豪州に負けたのが決定的。負け方が“バカ”とは言わないが、理性的でなかった。ホーム開催の02年に比べ、リュックサックのように肩に重みがあった。1次リーグ突破ではだれも満足しなかっただろう。期待が選手の心理に問題を与えた。ジーコが選んだメンバーはベストだったと思う。久保、鈴木、松井らが選ばれなかったが。全員を連れてはいけない」

 −−今の中心選手が次のW杯では32−33歳になる

「どの世代にも終わりはくるが、だれもが同じ終末を迎えるとはかぎらない。すでに終わった人もいれば、まだ何年も活躍できる人もいる。若いだけでもダメ、経験だけでもダメ。チームとして機能することが大切」

 −−千葉と同じ厳しいトレーニングを代表でも課すのか

「代表では機会がない。一緒にいる期間が短い。ただ練習は問題を解決する意味で重要。ピッチで説明しないと分からないものも多い」

 −−契約は2年か

「自分と協会の両者に選択肢があった方がいい。4年やる−といってサインするのは簡単だが協会が途中で“違う。合わない”と思えば選択肢があった方がいい。協会に対してフェアでありたい。2年あれば見極めるのには十分だろう」

 −−五輪代表の指導もするのか

「問題ない。私が与えるだけでなく、お互いに経験を交換したい。日本人は私より情報に通じているし、私には違う経験がある。“1人の男と1頭のロバの方が1人の男よりいい”と私の国ボスニアではいう。2人の方が1人よりも絶対に賢いという意味だ」

 −−中田英ら今の代表の中心選手は、これからも同じ役割を果たすか

「なぜ中心にならないことがあるのか。ただ、彼らが常にプレーできていればだ。欧州でやっている選手の多くが、プレーできていない。ルマンの松井を例外に」

 −−外国へ行けとJの選手へすすめるか

「機会があれば−と常に言っているが、レギュラーとしてプレーできるチームでなければ。大久保はマジョルカで2年で2、3試合いい試合をしただけで終わった。非常に才能があるのに。スペインでレギュラーになるのが難しいのは分かる。だがいったい何が大切か。お金? 経験? プレースタイル? 他をマネする必要はない」

 −−日本での幸運をお祈りします

「幸運は待っているだけでは危険だよ」

これが本当にそのままオシムがコメントしたのかはわかりかねますが、コメントの雰囲気からしてそうっぽいな、とは思います。
もちろん、都合よく訳されたり、書かれたりしている可能性もありますけど、ジーコのメンバーを決して批判したりせずベストと言ったり、最後の
「幸運は待っているだけでは危険だよ」
あたりは「らしい」コメントですしね。
posted by タカ at 21:22| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月22日

ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ第6日 vs 清水エスパルス

巻選手を代表で取られ、阿部選手を累積警告で失っている状態で2戦前に負けた相手との試合。
当然、俺はトトでエスパルス勝利にしてしまい・・・。

まあ、ジェフが勝ったから嬉しいハズレなんですけどね。


■ハーフタイムのオシム監督のコメント
「確実につなげていない。2点取られてもおかしくないチャンスを与えている。もう少し、確実にボールをつなごう。自分たちのプレーをしよう。守りに入ったらやられる。もう一度、強い精神力を持ってやろう」

■試合後のオシム監督のコメント
「ナビスコカップの試合の中で、一番真剣なゲームになったと思う。エスパルスは勝たなければならなかった。うちは、負けなければよかった試合。その中で前半は、点を取られてはならないという意味で少しあわててしまった。逆に、エスパルスも攻めて点を取らなければいけないという気持ちが強すぎ、うまくいかない部分もあった。
 後半も、0−0の状態が続き、エスパルスは点を取らなければならないということで、イチかバチかのプレーをし、すごく前がかりになってきた。ジェフは点を取られなければよかったが、エスパルスにたいしてしっかりと攻めて、相手が前がかりになったときに、うちが点を取った。それは一番いい試合の流れだった。そういった形で試合は終わった。
 ただ、問題はそれだけではない。うちは、勝ったが、普段のレギュラー選手(巻、阿部)2人がいないということで、落ち着いたプレーができない。二人いないだけなのにだ。それが現実で、まだ成熟したチームではないということ。そういったことも周囲の人には見てもらえたと思う」


Q.予選スタートから3連勝したが、その後アウエーでエスパルスに敗れ、アルビレックスにも引き分け。いやな雰囲気もあったと思うが。

ジェフは去年ナビスコカップで優勝したが、優勝していなくてもおかしくなかった。今年の予選Cグループの4チームはほとんど実力が均衡していた。別にうちが有利だとはまったく思っていなかった。だから、エスパルス戦で敗れ、アルビレックス戦に引き分けたからといって、チームがうまくいってないとはいえない。逆に、3連勝したが、そのあと3連敗してもおかしくなかったと思う。特に、今は阿部や巻が抜けている状態。ときには、マリオがケガしていないときもあった。そのことを考えれば、不思議なことではない。

Q.点を取られなければいいというのは難しいことだと思うが、どういった指示を出したのか。

確かに引き分けでいいというゲームは難しい。特にうちは、完全なディフェンスの選手は今日のグラウンドには2人しかいなかった。(斎藤)大輔と水本だ。イリアン(ストヤノフ)は完全なディフェンスではない。だから、引き分けで終わらせようとしても、守りきる選手はいない。相手は勝つために点を取りにくるのだから、守りに入るという意識は持っていない。逆に、1点リードしてからは、ジェフが引いて守ってしまったので、すべてのセンタリングやゴール前に入ったボールがピンチになった。うちはできることをやった。みなさんは見たと思うが、うちは、ディフェンスの(斎藤)大輔が相手のゴール前まで攻め込んでシュートを放つシチュエーションが何度あっただろうか。水本も同じだ。何度攻め上がったか。これが、うちのやり方だ。うちが完全に1点を守りきるために、守るためのサッカーをするのは、次のステップだ。

Q.1点取ったあとに選手を交代したが、どういった意図があったのか。

目的はチーム全体を新鮮にするためだ。1点うちがリードし、エスパルスはなおさら、イチかバチか、失うものはなく攻めてくる、それに対応するためだ。ベンチに下げた選手は体力的に疲れていたから交代させた。ボールがつながらずに、ボールを観客席に蹴ってしまった選手がいたからね。それほど疲れていたということ。そういう選手は交代せざる得ない。

■(最後に拍手がでると)
「拍手は代表チームにしてください」
posted by タカ at 22:58| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ第5日 vs アルビレックス新潟

代表に巻が召集された直後の試合です。
オシム監督が、そしてジェフがいかに巻という選手を評価しているか、起点としていたかということが良く分かるコメントを残しています。

また、オシム監督が新潟と言うチームについての感想も述べています。


■ハーフタイムのオシムのコメント
「遅い、すべてが遅い。考えるのも、走るのも、スローインもだ。まったく何もやっていない。危険なプレーも全然できていない。まずは、全員でしっかりと全力でプレーしよう。目を覚ませ」

■試合後
「まず、アルビレックスというのは、すごく観客が多く、環境がいい。そういう中でお互いが戦って、いい試合をしたと思う。今は、日本中が代表のほうに気がいっていて、ナビスコカップのはあまり注目されていない。そういう環境でありながらも、実際にここで2つのチームがいい試合をしたというのはいいことだと思う。前半はアルビレックスのほうが完全にいいプレーをしていた。簡単にプレーし、どんどん攻めて、すごくよかった。あとは、機能していた寺川とシルビーニョに疲れがでて、彼らがプレーをしなくなったことから、うちもいいプレーをしはじめた。結果的には互いにチャンスはあった。それを決めきれなかった。残念なことではあるが、うちは、巻がいないということで、危険なプレーができなかった。それがうちの欠点だ」

Q.勝ち点が上で、アウエーということでモチベーションの持っていきかたが難しかったと思うが、選手の気持ちの面はどうだったのか。

シチュエーション的にはモチベーション上げるのは確かに難しいと思うが、そういったものは、選手が自分たちで上げるべき。また、普段試合にでていない選手はモチベーションを上げられるはず。アルビレックスがあれだけのモチベーションで戦っていたのだから、うちの選手ができないというのはいいわけにならない。実際に今日のような試合で活躍したベンチの選手は、活躍次第ではこれからレギュラーになる可能性があるわけだからね。ファビーニョがいないだけで、アルビレックスもうちもベストのメンバーで臨んだということは、両者、モチベーションがあったという表れではないだろうか。

Q.マリオ・ハースの評価は?

一つはケガをしていて長く実戦から遠ざかっていたという点もある。また、マリオは巻がいたほうがいきる選手。巻だってマリオや周りの選手がいていきる選手だ。そういったものが今日のジェフに足りなかったのは事実だ。うちのチームにとってはすごく重要な事実だ。うちは巻なしでプレーするということに慣れなければならない。もしかしたら、巻をヨーロッパに売るかもしれない。何が起こるかわからないからね。

■最後に(ナビスコのお菓子を見て)
これ、もらっていってもいいですか?

さいごのコメントは愛らしいおじいちゃんって感じですね。場の雰囲気をきっと和ませていたでしょうね。

巻がヨーロッパに売られるかもしれない、と考える日本人がどれだけいるだろうか?確かに、代表入りしたが、千葉でのプレーをあまり見たことが無い方にとってはピンと来ない話だろう。

しかし、日本人であれだけ背が高く、スタミナがあり、ポストプレーがしっかりして、チームのために戦う従順な戦士はいないだろう。
鈴木隆行はその草分けだったが、彼以上に巻はポストプレーがうまい(倒れずにボールをつなぐのがうまい)。

あとは一皮むけたらオシムの言うようにもしかしたらもしかするかもしれない。(もしかしたらオシムの元にもうそんな相談があったのかもしれない!などと考えるのは考えすぎか?)
posted by タカ at 22:37| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヤマザキナビスコカップ予選リーグ第4日 vs 清水エスパルス

忙しくてアップが遅れました。

代表発表直前のナビスコカップの試合です。

この試合でオシム監督は前日に代表で試合を行った巻を後半29分から投入しました。
もちろんこれがジーコへのアピールではなく、試合のために投入したとオシム監督は言っていましたが、私は親心からの投入だったと思いますね。

試合は0−1で負けてしまいましたが。



■ハーフタイムのオシム監督のコメント
「相手に大きなチャンスは作らせていないが、相手は恐れるものがないのだから攻めてくるし、ワンチャンスでやられる。われわれは逆のことをやっている。パスを出すタイミングで出していない。しっかりボールをつないでいこう。やるべきことをしっかりやること」

■試合後のコメント
「勝ちたいと思ったほうが勝った。シンプルな話だ。今日は前半の時点で負けていた。選手は何もチャレンジすることがなかった。最後まで0−0でいくのだろうと思ったのかもしれないが、そうはいかないもの。罰が下ったというシンプルな結果だ」

Q(日本代表チームから駆けつけた)阿部と巻に関してはどうか。他の会場でも合流したのは二人だけだが、コンディションの問題等はなかったのか。

二人に関しては、もしワールドカップ出場が決まっているのなら、ケガをしないように使わない手もあるだろう。しかし、現時点で私は知らされていないわけだからね。シチュエーションは違うが、コンディションも問題ない。特に、阿部は昨日の試合に出ていないわけだし、巻に関しても必要だと思ったからピッチに送り出しただけだ。

Q前半の動きが悪かったのは、選手が引き分けでもいいと思っていたからなのか。

私には分かりません。選手が何を考えているのか分かったら、私は魔術師になっているだろう。決して前半はディフェンシブに戦ったわけではない。ただ、エスパルスがリスクを冒して攻めてきたのに対し、ウチはリアクションが取れなかった。後半、ようやくボールを動かし始めたが、必ずツケは回ってくる。サッカーとはそういうものだと私は思っている。とにかく、ウチはこれからも試合を続けていくだけ」
posted by タカ at 22:04| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月16日

日本代表メンバー発表を受けて

昨日の巻選手の選出に伴い、やはりこの人の下に記者がインタビューを取りに集まってきました。
最初、ちょっと意地悪に答えていましたが、途中でちゃんとまじめに話してくれました。
それにしてもやはりオシム監督は温かく、理知的な人だなぁと感じます。


Q:巻選手がワールドカップのメンバーに選ばれましたが、感想を教えてください。
「私は次の(ナビスコカップの)新潟戦のことを考えています。それが私の仕事ですから」

Q:すみません。でも、なんとかお願いできますか?
「いや、こちらが謝りますけど、それが現実ですから。代表について、私が話すことはありません。私は皆さんと同じように日本を応援している立場ですから。まだ大会は始まっていませんし、そこに巻が選ばれて、その代表がどういうプレーをするかどうかもわかりません。

今から真剣に話をします。まずは(代表に選ばれたことは)巻にとって素晴らしいことです。この瞬間、巻は一番幸福な人間だと思います。そして、巻が選ばれたということで、一緒に働くクラブ(千葉)、そしてコーチ、スタッフ、選手、みんなが幸せで嬉しいことです。日本のサッカー界にとってすごくよかったのは、巻というのは典型的な例でいえば一生懸命頑張った人間が選ばれたという、すごくいい例だと思います。もちろんそういう意味で、クラブ(千葉)の中から選ばれたというのも嬉しいですし、今現在千葉でプレーしている選手たちにとって、これからまた千葉に入ってくる選手たちにとって、千葉でプレーしていれば代表に選ばれる可能性があるという、いい見本になったと思います。そういうことだと私は思っています」

Q:巻選手はキリンカップの翌日に続けてナビスコカップに出場しましたが、オシム監督の中ではジーコ監督へのアピールという親心的な気持ちがあったのでしょうか?
「巻のアピールの場になるように(ナビスコカップの)清水戦に出したわけではありません。15分間で(巻の良さを)見せるのは難しいですし、うちにとってはあの試合で巻が15分間必要だったんです。清水戦に関しては、まず阿部は試合に出すシチュエーションでしたが、巻はベンチに入れたものの、最初は試合に使うつもりはなかったんです。なぜなら、ワールドカップのメンバーに選ばれる可能性があったなかで、逆に清水戦に出して怪我をしてしまったらよくないですから。ただ、実際に試合がやはり彼を必要とするシチュエーションになったので、少し彼を出しました」

Q:巻選手は千葉で成長したと思いますが、この3年間の成長をどんなふうに見ていますか?
「私は彼と毎日過ごしている人間ですから、たとえば親が子どもと毎日一緒にいると、子どもがどれくらい大きくなったのか成長がわからないように、私は彼がどれくらい成長したのかということをはっきりと言うことはできません。ただ、ジーコ監督はそれに気づいたんでしょう。ジーコ監督は毎日、巻と一緒にいるわけではないですから、やはりたまに見るなかで、どれだけこの3年間で成長したのかを見ていたと思います」

Q:オシム監督が監督として経験されたことのあるワールドカップというものはどんな大会か、そしてその大会に向けて教え子の巻選手は残りの時間でどんなふうに過ごすべきだと思われますか?
「もう巻は千葉ではなく代表に選ばれたのですから、それこそジーコ監督に聞いてください。私がもっと日本代表のことを言うべきなのでしょうか?その必要はないと思います。

(会見が終わるところだったが)
今度は私のほうから言いたいことがあります。まず、阿部(勇樹)が選ばれないことに対して、私はすごく残念です。阿部というのは本当にいろいろなポジションができる選手です。ただ、一つ良かったことは、まだ彼には時間があるということです。だからこそ、ここに集まっている人たちに、逆に選ばれなかった選手たちのことを少し考えてもらいたいと思います。私も少し歳を取っているので、それぐらいのことは言わせてください。(千葉や日本代表は)巻だけで成り立っているわけではないのですよ。阿部という選手もいて成り立っているわけですから。

(日本代表では)本山(鹿島)や久保(横浜FM)や大久保(マジョルカ)、阿部もそうですけど、ちゃんとビジョンを持った多くの選手も選ばれていないわけです。私も(旧ユーゴスラビアで)代表監督だったので、ジーコ監督の気持ちもわかりますし、ジーコ監督も人間的に(選手選考は)すごく難しかったと思います。全ての人間が満足するような選び方はできないわけです。そして、まだこれからも次のワールドカップもありますし、アジアカップやいろいろな大会があります。そのなかでまた選ばれる人間と選ばれない人間が出てくるわけですから、そういうことをしっかり把握して伝えてほしいと思っています」



もちろん記者の全員が阿部のことを忘れていたわけでは無いと思いますし、記事にならないから聞かなかったと言うよりは、むしろオシム監督相手だから気を使って聞かなかったんでしょう。
でも、オシム監督からすれば、やはり聞かれると思っていたのでしょうし、聞かれなくても言うつもりだったんでしょう。

巻はまだ結果をW杯で出したわけではないので、ここまで持ち上げるのも本当のところは本人にとっていいものではないとオシム監督は思っているでしょうし、オシム監督の下で頑張ってきた巻もそれは分かっていると思います。

逆に巻選手とは対照的にこれで阿部からは記者の取材が一時的に減りますが、それが彼の素質を落とすものではないですし、オシム監督が言うようにいろいろなポジションが出来ますし、4年後には日本の中心選手になりうる素材です。これからの4年間は悔しさも胸にさらなる飛躍を見せてくれるでしょう。

今からこんな話するのもなんですけど、次期日本代表監督には厳しいとは思いながらもオシム監督にやって欲しいと思いますね〜。
ここまで日本のサッカー界全てに貢献した人にやってもらえたらどれだけサッカーが面白くなることか。

ただ、年齢的なものや体力的なものが心配ですし、そもそも引き受けてくれそうにはなさそうですけどね。
posted by タカ at 22:19| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月05日

Jリーグディビジョン1 第10節 大分トリニータ戦

J1第10節大分トリニータ戦。

ブラジルの若き知将と旧ユーゴの名将との対決。

戦力はほぼ互角。

試合は拮抗したものになると思われたが、結果は意外なものとなった。

ジェフユナイテッド市原・千葉 VS 大分トリニータ
3−0

得点者
前半 13分 22. 羽生直剛(千葉)
前半 35分 7. 佐藤勇人(千葉)
後半 09分 6. 阿部勇樹(千葉)


オシム監督のハーフタイムのコメント
「せっかくのリード。ここからどう戦うかだ。まずは落ち着いて。中盤でマークをしっかりつくこと。相手にプレーさせない。ボールをつないでいる間はよいプレーしている。得点も取れている。特にDFは早くボールを離す。確実につなぐこと。後半、全員でしっかりマークにつくところから始める。相手にボールを動かさせない。サッカーをさせないように」

オシム監督の試合後のコメント
「私の国の言葉で『こんにちは』をドバルダン(dobar dan)という。いわゆる『良い日』だが、常に毎日が良い日とはかぎらないですよね。今日はすごく戦術的な試合だった。トリニータは確実にボールを回してきて、ウチのミスを待っていた印象がある。ただ、そのような状態でウチが先に点を取ったので状況は変わった。ウチが1−0でリードした後、トリニータはいい攻撃を始めたが、その状態から彼らのミスによってウチのリードが2点になった。あそこは決定的であり、完全に流れが変わった。こういうノックアウトのような展開になると、なかなかチームは元に戻ることはできないもの。もし、あのノックアウトから復活しようと思ったら、逆にまた対戦相手、つまりウチが同じようなミスをしないと難しい。そのようなミスをウチの選手はよく犯すものだが、今日は犯しませんでした」

Q.今シーズン、リーグ戦では初めて巻選手を途中交代させたが?
オシム「何にでもいつかは最初がある。それが、たまたま今日だっただけだ。皆さんも原稿の空欄を埋めなければならないですよね。そうしたら、巻が途中交代と書けるじゃないですか。」

Q.疲れがあったのか?
オシム「疲れてるというか、グラウンドで死ぬかと思った。死ぬ前に交代させた。」

Q.巻がトリニータに抑え込まれたいう印象はあるか。
オシム「相手のストッパーもよく巻を抑えていたが、そうではなく今日はトリニータが高松にロングボールを当ててくるだろうと予想していた。それが一番怖いので、逆に巻にはすごくディフェンシブな仕事を与えた。つまり、前から相手のストッパーに詰めていき、ロングボールをブロックするという役割だ。彼はそれを見事に果たしてチームに貢献した。そこが一番大分の危険なプレーなので、うちはそのボールの出所を潰すようにしプレーしました。そういう意味では巻が何本もブロックしていたと思いますよ。それによって体力を失ったわけで、そういった部分も知っていてください。日本代表でプレーするような選手ですから、攻撃だけではダメなのです。ディフェンスも知っておかないと」

Q.試合後、シャムスカ監督と何を話していたのか?
オシム「彼と話したのは、試合を決定づけるようなもの。もちろん、試合には運も必要だが、今日のような試合はウチやトリニータだけではなく、日本の選手に多く起こることだ。今日の2点目みたいなミスで、ブレイクアウトというか試合を決めてしまう。そういうことがウチでも起こるというような話をした。」

Q.シャムスカ監督の交代に対してどういうリアクションをとろうとしたのですか?
オシム「このリーグでプレーしていて、ほとんどお互いの選手がなにができるか、どういう選手がいるか、何のためにその選手がいるか、そういうことは秘密じゃないので分かっていることです。実際に今回も相手が選手を変えてきて、私は相手が何をどうするためにその選手をピッチに入れたかも分かっています。それに対してはうちにベンチ入りしている選手で対応したつもりです。実際に大分が入れてきた小さくて早い選手によって少しかき回されはしましたが、前節のアントラーズとの試合も知っていたので、大分がどういうようなことをやってくるかも分かっていましたし、横浜や鹿島や浦和やガンバのようなチームにはベンチにもレギュラークラスが入っているわけですけれども、それ以外のチームは選手交代で狙ってくるところも違いますから。」



この試合と、次に書く11節レッズ戦はチーム、そしてオシム監督にとってまさしく「ドバルダン(dobar dan)」だったでしょうね!

「疲れてるというか、グラウンドで死ぬかと思った。死ぬ前に交代させた。」
↑巻は本当に良く走る。あんなに走るポストプレーヤー世界でも見たこと無いですね。普通、背が高い選手ってのはスタミナは低い人に対して不利な場合が多いんですけど。

この試合、監督のコメントからしてもミスがかなり少なかったことが伺えます。その前のナビスコの試合からうまく選手たちも気を抜かず引き締めてきたあたり監督のコントロールの旨さや選手たちの精神的な成長・熟成が見られますね。

そしてこの好調を浦和レッズ戦にそのまま持っていき、あの激的な試合が生まれました・・・。
posted by タカ at 04:05| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月01日

Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選リーグ第3日 vs サンフレッチェ広島

少し古いですが、ナビスコカップの広島戦のオシム監督のコメントを載せときます。

ジェフユナイテッド市原・千葉 VS サンフレッチェ広島
4 - 3

得点者
前半 02分 02. 坂本將貴
前半 05分 18. 巻誠一郎
前半 26分 18. 巻誠一郎
前半 34分 07. 佐藤勇人
後半 03分 19. 盛田剛平
後半 16分 07. 森崎浩司
後半 41分 19. 盛田剛平

交代
後半 00分 18. 巻誠一郎→11. 要田勇一
後半 00分 09. クルプニコビッチ→20. 工藤浩平
後半 00分 22. 西河翔吾→19. 盛田剛平
後半 00分 11. 佐藤寿人→32. 桑田慎一朗
後半 00分 10. ウェズレイ→9. 上野優作
後半 33分 10. ハース→03. 斎藤大輔

警告
前半 13分 04. 水本裕貴
前半 28分 02. 坂本將貴
前半 14分 10. ウェズレイ
後半 36分 32. 桑田慎一朗
後半 44分 16. 李漢宰

退場
後半 02分 24. 結城耕造

<ジェフユナイテッド市原・千葉>
GK: 17. 櫛野亮
DF: 4. 水本裕貴
DF: 5. ストヤノフ
DF: 24. 結城耕造
MF: 2. 坂本將貴
MF: 6. 阿部勇樹
MF: 7. 佐藤勇人
MF: 23. 楽山孝志
MF: 9. クルプニコビッチ
FW: 10. ハース
FW: 18. 巻誠一郎

SUB: 30. 岡本昌弘
SUB: 3. 斎藤大輔
SUB: 15. 中島浩司
SUB: 16. 山岸智
SUB: 20. 工藤浩平
SUB: 22. 羽生直剛
SUB: 11. 要田勇一


<サンフレッチェ広島>
GK: 31. 佐藤昭大
DF: 22. 西河翔吾
DF: 28. 槙野智章
DF: 2. 八田康介
MF: 16. 李漢宰
MF: 25. 高柳一誠
MF: 6. ベット
MF: 15. 中里宏司
MF: 7. 森崎浩司
FW: 10. ウェズレイ
FW: 11. 佐藤寿人

SUB: 21. 木寺浩一
SUB: 18. 吉弘充志
SUB: 19. 盛田剛平
SUB: 23. 青山敏弘
SUB: 9. 上野優作
SUB: 26. 橋内優也
SUB: 32. 桑田慎一朗



オシム監督ハーフタイム
「なぜ、複雑なことをするのだ。リードしているのだから、もっとシンプルにプレーすること。やることはいつも同じ。しっかり、タイトにつくことから後半は始めよう」

オシム監督試合後のコメント
「 もしアメリカがまわりを囲まれている国だったら、私たちはアメリカについて何も知ることができない。ただ、今日の試合は囲まれいない。だれもが見ていたわけですから、私がコメントする必要はないと思う。みなさん見てましたよね。全員が見ていた状況なのだから、起こったことがすべてだ。
残念なことは、最後に結果がひっくり返らなかったこと。うちの選手にとって、あのプレーの内容では、逆に結果がひっくり返ったほうがよかったと思っている。

選手たちには言うべきことを言った。それとここで話すこととは別だけどね。サッカーというものはすごく難しいしいスポーツなので、サッカーというひとつのいい学校だと思ってほしい。もし、サッカー学校を卒業したら、素晴らしい人生を送れると思う」


Q&A
Q 巻選手を交代させるのは非常に珍しいことだと思うが、理由はなんですか?
巻がそんなに大事な選手か? ジェフは巻だけで成り立っているチームだと思う? 巻がいなくても、ジェフはジェフだと思わないか? まあ、彼を少し休ませたいシチュエーションだったともいえる。これからの試合にも出るんだしね。それに、4−0でリードしていて、巻を代えたらひっくり返されるようでは、試合なんてしないほうがいい。

Q 後半崩れたのは、一人少ない状況だったからか。
退場になったことが影響したのは確か。特に、退場した選手が一番背の高いディフェンダーだったので、そこを相手に突かれた。ロングボールを入れられた。一番背の高い選手がいないということで、そこから失点した。ただ、もう一つは経験が少ないといえる。4−0でリードしているにもかかわらず、そこから自分たちのプレーができなくなった。
サンフレッチェがそんなにプレッシャーをかけてきたわけではないが、技術的に低い選手が、ボールを失って、そして攻め込まれた。こういう結果になったということは、うちの選手のためにもよかったと思う。どういうことができるのか、そして、どういうことができないのかということを把握するためにはね。
ただ、一番最初にもいったが、今日のゲームはすごくいい経験になったし、もっといい経験をするには、逆転負けをしたほうがよかった。そうすれば、選手もどういうプレーをするべきか、何をしちゃいけないのかがよくわかったはず。本当に逆転されればよかったと思っている。




「巻選手を交代させるのは非常に珍しいことだと思うが・・・」という問いに対し
巻がそんなに大事な選手か? ジェフは巻だけで成り立っているチームだと思う? 巻がいなくても、ジェフはジェフだと思わないか?
というコメントは非常にいつも選手たちに対し厳しい監督が巻を特別視しないようにマスコミに釘を刺しながら、他の選手たちも頑張っているじゃないか!と温かいコメントを発していますよね〜。なんか、昔ながらのオヤジって感じですねぇ。
posted by タカ at 22:54| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月23日

Jリーグディビジョン1第9節 対ジュビロ戦

今日はフクダ電子アリーナの方へ行って直接ジェフ対ジュビロの試合を見てきました。

昨年出来たこのフクアリ、非常に駅からも近く、スタジアム自体も選手との距離が近く行ってみた感想としては非常にいいホームスタジアムだと思いますね。

ただ、ちょっと他のスタジアムと比べてチケットの値段が割高です。たとえば、味スタと比べた場合に1.5倍くらいの値段ですので一見さんには入りづらいスタジアムかもしれません。
それに、東京駅から蘇我駅までの電車賃も片道740円とかかるので、千葉県以外の客を再び招待するにはちょっと厳しいですね。

スポンサーがJRなんですし、チケット買った人には電車代が安くなるとかあると面白いと思うんですけどね。

さて、スタジアムの感想はこのへんにして、試合結果・オシム監督のコメント等の方へうつります。


ジェフユナイテッド市原・千葉 VS ジュビロ磐田
             0 − 0

<メンバー>
ジェフユナイテッド市原・千葉
GK: 1. 立石智紀
DF: 4. 水本裕貴
DF: 15. 中島浩司
DF: 3. 斎藤大輔
MF: 2. 坂本將貴
MF: 6. 阿部勇樹
MF: 7. 佐藤勇人
MF: 16. 山岸智
MF: 22. 羽生直剛
MF: 9. クルプニコビッチ
FW: 18. 巻誠一郎

SUB: 17. 櫛野亮
SUB: 24. 結城耕造
SUB: 20. 工藤浩平
SUB: 23. 楽山孝志
SUB: 37. 松ヶ枝泰介
SUB: 10. ハース
SUB: 11. 要田勇一

[交代]
後半 31分 9. クルプニコビッチ→23. 楽山孝志
後半 42分 16. 山岸智→10. ハース

[警告]
無し
[退場]
無し


ジュビロ磐田
GK: 1. 川口能活
DF: 2. 鈴木秀人
DF: 5. 田中誠
DF: 20. 金珍圭
DF: 6. 服部年宏
MF: 17. 太田吉彰
MF: 23. 福西崇史
MF: 8. 菊地直哉
MF: 14. 村井慎二
MF: 10. 成岡翔
FW: 18. 前田遼一

SUB: 31. 松井謙弥
SUB: 3. 茶野隆行
SUB: 4. 大井健太郎
SUB: 7. 名波浩
SUB: 28. 船谷圭祐
SUB: 9. 中山雅史
SUB: 22. カレン ロバート

[交代]
後半 21分 18. 前田遼一→9. 中山雅史
後半 35分 10. 成岡翔→7. 名波浩

[警告]
前半 36 分 20. 金珍圭
後半 44分 2. 鈴木秀人

[退場]
無し



【オシム監督のハーフタイムコメント】
「もう少し相手にプレッシャーをかけていかないとダメ。ボールを持ったとき、もっと何かができるはずだ。ただ、上げてしまっている。ボールをもう少し早く、確実につないでいこう。いいつなぎをしている。このような試合は、ワンチャンスでやられることもある。チャンスをものにするのか、ものにされるのか、そのどちらかだ」

【オシム監督試合後のコメント】
「両チームが満足するとともに、両チームが嘆いてもおかしくない結果だった。ゴールが転がったほうに勝ち点が転んだわけだが、両チームにチャンスがあったし、両チーム失点してもおかしくない場面があった。ウチは点が入らなかったが、正直、内容的にはいい試合だった。ジュビロは調子が上がっているから、これから対戦するチームは大変じゃないかな。ウチに関して、あとはいうことはない。ただ、ケガの関係で実力を発揮できない選手がいたし、あるいは何人か普段どおりのプレーをできない選手もいた」

Q 今季初の無失点試合だが。
得点をしていないのも珍しいことだ。0点に抑えたからといって、相手の攻撃を100回受けて無失点もあるし、あるいは、いいプレーをしても相手が偶然に2点入れてしまうことだってある。数字だけでは語れないものだ。

Q 立石がいいパフォーマンスを見せたと思うが。
無失点に抑えたのだから、結果的にいいプレーともいえるでしょう。どんなプレーをしようが無失点というのは、本人にもチームにとってもよかったのは間違いない。ただ、彼はもっといいプレーができる。そして、ときには運も必要ですから。

Q 巻が競り合うたびにファウルを受けていたが、それについての感想は。
あのファウルは審判の問題だと思うよ。ある審判はほとんど相手のファウルにするし、ある審判はほどんど巻のファウルにする。あれだけ頑張る選手に対して、全部ファウルというのもね……。巻に関しては、技術的にすごく成長したと思う。トラップやキープ、あるいは体を張るプレーに関してもそうだ。あとはドリブルも成長すればいいが、ドリブラーとは成長するものではなく生まれるもの。それに、そういうものは役割分担かもしれないし、とにかく体を張る巻のプレーは重要といえる。

Q 無失点に関してだが、オシム監督はゼロに抑えるサッカーは目指していないと思う。そういう意味で、ストヤノフ不在が痛かったのではないか。
確かに私は、失点をゼロに抑えろといったことはない。試合だから、可能性的にはゼロに抑えることもあるだろうが、先ほどいったように、よくないプレーをしても無失点で終えることはあるし、いいプレーをしても負けることがある。今日はいいプレーをして失点ゼロで終えたといえるだろう。
 皆さんも覚えていると思うが、昨年のホームで戦った浦和レッズ戦。阿部もイリアン(ストヤノフ)も不在ながら、無失点に抑えて1点取って勝った。今日もイリアンがいなくてゼロに抑えた。内容のない話になるが、結果からいうとイリアンは必要ないということになる(笑)。もちろん、実際には必要な選手だけどね。ウチは彼がどれだけいい選手なのかを十分に知っている。


Q 得点を取れなかったのはジェフの問題か。それとも、日本代表選手が数多く後方に控えるジュビロの守りがよかったのか。
両方じゃないかな。失点とはGKだけで防ぎきれないものもある。もし、川口があのまま守り続けて3カ月も失点しなければ、日本はワールドチャンピオンになるんじゃないかな。



オシム監督のハーフタイムコメントで「・・・ボールを持ったとき、もっと何かができるはずだ。ただ、上げてしまっている。ボールをもう少し早く、確実につないでいこう。いいつなぎをしている。・・・」とコメントしていますが、本当にその通りでボールをキープした際にジュビロの選手が寄せたときに慌てて蹴りだしてしまうことが多く、その蹴りだしたボールをジュビロに奪われてジェフはピンチを何度か招いてしまっていたのですが、逆にそこを落ち着いてボールを裁いていけたときにはジェフは綺麗にパスが回り、ジュビロゴール前に迫ることが出来ていました。


「・・・ジュビロは調子が上がっているから、これから対戦するチームは大変じゃないかな。ウチに関して、あとはいうことはない。ただ、ケガの関係で実力を発揮できない選手がいたし、あるいは何人か普段どおりのプレーをできない選手もいた」

この試合のジュビロは今まで見てきたどのジュビロよりも選手が走れていました。もちろん最近勝てていたことが気持ちを上げることにもつながっていたのでしょうが、それ以上に若手とベテランがそれぞれ自分たちの役割を十二分に果たしていたからでしょうね。
菊池・前田・太田・成岡が走り、彼らがボールをドリブルでキープしている間に服部・福西・村井がススーッと上がってチャンスメイクしながらも、若手がボールを取られればカウンターをさせまいと相手の前に立ちはだかるバランサーとしての役割を果たし非常にサッカーが流れるように動いていて面白いものでした。

ただし、これが山本監督の作ったものなのか?というところに関してはちょっと分からないところがあります。というのも、ジェフのサッカーがある程度見ていて規則的に動いていて、DF・MF・FWそれぞれのポジションから監督の意図・作りたいものが感じられるのですが、ジュビロの場合、個人技が優れているからつながっている場面も多く、いまいち決まりごとのようなものも見えず、FWの前田は走ってはいるもののゴールからは遠く苦しんでいるようにも見えました。(サポーターからは前田コールが交代するまで鳴り止まず見ていて痛々しくなりました)

さらに、後半その前田に代えて中山を入れたところにも疑問でした。
この場面、ジュビロはある程度いい流れになっていたのでカレンロバートを入れるのか?と思っていたところに中山ではスピードが足らずジェフとしては守りやすくなってしまいました。

ゴンが悪いのではなく、ゴンを入れるなら2トップで切り崩すスピードやテクニックのあるFWをもう一人つけた状態で置かなければ意味が無いのにそのゴンを1トップでそのまま使うのではただの交代枠使用損になってしまうと思うのです。
成岡選手が名波選手と交代というのはまだわかるのです。新旧ではありますが同タイプだとは思いますし。

ジュビロは勝ち点3をみすみすここで逃したのではないか?と思う采配でした。

今後totoを買うときにはジュビロには注意が必要そうです。ただ、選手の状態はかなりいいので不調なチームであればジュビロは買いでしょう!


(巻が競り合うたびにもらう)あのファウルは審判の問題だと思うよ。ある審判はほとんど相手のファウルにするし、ある審判はほどんど巻のファウルにする。あれだけ頑張る選手に対して、全部ファウルというのもね……。巻に関しては、技術的にすごく成長したと思う。トラップやキープ、あるいは体を張るプレーに関してもそうだ。あとはドリブルも成長すればいいが、ドリブラーとは成長するものではなく生まれるもの。それに、そういうものは役割分担かもしれないし、とにかく体を張る巻のプレーは重要といえる。

俺は巻は今日の試合に関してはある一点を除けばほぼ完璧なプレーをしていたと思います。オフサイドを取られた場面もどう見てもオフサイドには見えませんでしたし。ちなみにある一点とはパスです。今日はミスパスが非常に多く、足でパスしたものに関してはよくカットされてしまっていました。
でも、頭でパスすると100%成功する相変わらず器用な頭をお持ちでしたよ!(w
ポストプレーヤーとして今一番安定感があり走れる選手が巻じゃないでしょうかね〜?鈴木隆行はとっくに超えましたわ!

ちなみにこの試合の審判は今年のJにしては非常に神経質なほどファウルをとりまくり、それが若干「?」となることも多々ありました。

巻選手が頭で競り合うと相手選手が倒れてしまうのですが、すかさず「ピー!!」→オシム監督両手を上げてうそだろーー??なんだよーーー!!みたいなのが何度かありましたしね。


・・・もし、川口があのまま守り続けて3カ月も失点しなければ、日本はワールドチャンピオンになるんじゃないかな。

本当です(w なるなる!
川口がワールドカップであんだけセーブしてりゃ負けは絶対に無いわけだし、このまま調子を上げて「神」になってくれ!


SN320076.JPG
(`・ω・´)シャキーン! と気合入れ始めている今日のヨシカツさん
posted by タカ at 00:43| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月17日

Jリーグディビジョン1第8節 対FC東京戦

試合は2−3でジェフがからくも勝利を得たように見えますが、内容はFC東京が完敗のものでした。

特に前半に関しては阿部、坂本、羽生、クルプニ、巻の5人が常に流動的に動き前線で素晴らしいパスまわしをし、ボール全くさわれない東京をあざ笑うかのようにDFも上がってきてほとんど何もさせず、完璧な試合をしていました。

後半一つのきっかけ(上川主審がハンドをとり、東京にPKを与える)からFC東京が2点を取りますが、2点取られた後のジェフの守備が見事でした。
ある程度東京にボールをもたせますが最後のフィニッシュのところではヘディングの強い東京に全く勝負させない堅さを見せました。

入りそうで入らない。千葉の強さに脱帽でした。

ジェフユナイテッド市原・千葉 VS FC東京 3 対 2
得点者
前半 10分 18. 巻誠一郎(千葉)
前半 32分 18. 巻誠一郎(千葉)
後半 11分  9. クルプニコビッチ(千葉)
後半 16分  9. ルーカス(FC東京)
後半 25分 24. 赤嶺真吾(FC東京)

ジェフユナイテッド市原・千葉
GK: 1. 立石智紀
DF: 4. 水本裕貴
DF: 5. ストヤノフ
DF: 3. 斎藤大輔
MF: 16. 山岸智
MF: 15. 中島浩司
MF: 6. 阿部勇樹
MF: 2. 坂本將貴
MF: 22. 羽生直剛
MF: 9. クルプニコビッチ
FW: 18. 巻誠一郎

SUB: 17. 櫛野亮
SUB: 7. 佐藤勇人
SUB: 20. 工藤浩平
SUB: 23. 楽山孝志
SUB: 10. ハース
SUB: 11. 要田勇一

[交代]
後半 33分 15. 中島浩司→23. 楽山孝志

[警告]
前半 44分 5. ストヤノフ
前半 44分 1. 立石智紀
後半 28分 9. クルプニコビッチ
後半 38分 6. 阿部勇樹

[退場]
無し


FC東京
GK: 1. 土肥洋一
DF: 25. 徳永悠平
DF: 5. 増嶋竜也
DF: 2. 茂庭照幸
DF: 15. 鈴木規郎
MF: 19. 伊野波雅彦
MF: 23. 梶山陽平
MF: 6. 今野泰幸
MF: 27. 栗澤僚一
FW: 9. ルーカス
FW: 21. ササ サルセード

SUB: 22. 塩田仁史
SUB: 3. ジャーン
SUB: 7. 浅利悟
SUB: 16. 宮沢正史
SUB: 20. 川口信男
SUB: 24. 赤嶺真吾
SUB: 11. 阿部吉朗

[交代]
後半 0分 19. 伊野波雅彦→3. ジャーン
後半 0分 27. 栗澤僚一→20. 川口信男
後半 0分 21. ササ サルセード→24. 赤嶺真吾

[警告]
無し
[退場]
無し



【オシム監督のハーフタイムコメント】
「今のところうまくいっているが、自分たちでリズムを崩すことはやめよう。同じミスを繰り返してはいけない。ちょっとしたことで流れは変わる。後半はタイトにマークするところから始めよう。相手も何かを変えてくるはず。しっかり対応しよう」

【オシム監督試合後のコメント】
「ウチの選手が驚くほどのプレーをしたということもある。最初の半分はレギュラーのうち4人がすごくいいプレーをした。それもあって、若くてアグレッシブなサッカーをしてくるFC東京を抑えることができた。ただ、3−0でリードしていたとはいえ、あのような攻撃を受け、負けていてもおかしくなかった。流れがFC東京にいかなかったのがラッキーだったといえる。ウチの何人かは集中力が切れ、何人かはうぬぼれたプレーでボールを失っていた。そういう意味では負けても不思議ではなかったわけだが、逆にいえば、こういうチームに対して一時は3−0でリードしたわけだから、内容的にも勝てた試合だといえる」

Q レギュラー陣にケガ人が多く出ているが。
まずは、何をもってレギュラーというのかが一つの問題。私は誰がレギュラーだとはいったことがない。正直、今日の選手がもう少し集中していれば、あと2、3点は取れたはず。逆に、FC東京は一つのチャンスで2点を取った。

Q サブメンバーが6人しかいなかったが。
選手がいなかっただけ。実際はいますけど(笑)、前日にやった練習試合で情けないプレーをして、ベンチに座るべき選手がいなかった。

Q 3−0でリードして迎えたハーフタイムに、「自分たちでリズムを崩すことはやめよう」と選手にいったそうだが、何か予感はあったのか。
正直、後半もいいプレーが続いていた。ただ、弾みで当たったのかもしれないが、審判が吹くべきではないPKで流れが変わった。それと、試合というものは相手が存在する。もちろん、相手は試合をひっくり返そうとしているわけだから、いろいろなことが起きても不思議ではない。実際、FC東京は一か八かの攻撃を仕掛けてきた。そして、一つのあのようなプレーで2点目を取られたわけだが、ああいうミスは他のチームも犯していること。ただ、あれで一度は死んだFC東京が生き返ってしまった。試合の流れとは一瞬で変わるもの。それでも、ウチは2点取られたあとも守りに入ったわけではない。チャンスを作ったし、ゴール前で落ち着いていればもっと点は入っただろう。

Q 中2日の影響もあったのか。
なぜ皆さんは、試合が込み入ってくると疲労のことを持ち出すのか。彼らはプロだ。たとえ試合がなくても練習はするわけだし、ときには練習のほうがきつい場合もある。疲労が溜まっているというのは言い訳にならない。スタジアムは彼らが仕事をする場所だ。



「・・・こういうチームに対して一時は3−0でリードしたわけだから、内容的にも勝てた試合だといえる」

このコメントをオシム監督から聞くと東京は完敗って気がしますね・・・。

「まずは、何をもってレギュラーというのかが一つの問題。私は誰がレギュラーだとはいったことがない。」

確かに言ってません。というか、むしろ自分のチームの選手が他のチームだと・・・みたいなことを言ってますしね(w

「正直、今日の選手がもう少し集中していれば、あと2、3点は取れたはず。逆に、FC東京は一つのチャンスで2点を取った。」

あと2,3点なんて取られたら東京(サポ)はソッコーでガーロ監督を解雇しちゃいそうですよ〜(((( ;゚д゚)))アワワワワ

正直、後半もいいプレーが続いていた。ただ、弾みで当たったのかもしれないが、審判が吹くべきではないPKで流れが変わった。・・・試合の流れとは一瞬で変わるもの。それでも、ウチは2点取られたあとも守りに入ったわけではない。チャンスを作ったし、ゴール前で落ち着いていればもっと点は入っただろう。

オシム監督なりの自分のチームの選手へのねぎらいですね。実際、本当によく戦っていました。東京が取った2点はどちらも勝ち取ったというよりは貰った点でしたしね。


「なぜ皆さんは、試合が込み入ってくると疲労のことを持ち出すのか。彼らはプロだ。たとえ試合がなくても練習はするわけだし、ときには練習のほうがきつい場合もある。疲労が溜まっているというのは言い訳にならない。スタジアムは彼らが仕事をする場所だ。」

このくだりは他のチームの選手たちにも聞いてもらいたいし、俺もこれを読んでちょっと自分に対する甘えをなくして行こうと少し考えました。
千葉の選手が伸びるのはこういった監督の下で戦っているからなんでしょうね。

それにしても、この試合、何かの試合に似てませんでした?

俺にはこないだの日本代表対ボスニアの縮小版に見えたんですよね。

今の東京は若干、現在の日本代表のような感じになっている気がする。
それなりに駒はあるけど、微妙に戦術がはっきりせず、勢いだけで戦い、これといった選手がさほどいないが、組織力で見事に戦い相手を上回るプチボスニアのジェフ。そういえば、ボスニアはオシム監督の祖国でしたね。ガーロはブラジルだし。似たような感じになって当然か。
posted by タカ at 23:40| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月13日

ナビスコカップ第2戦 対アルビレックス新潟戦

巻が相変わらず安定した活躍を見せ、決勝ゴールを決めナビスコカップ2連勝を決めました。また、羽生も交代直後に点を決めるなど素晴らしい成長を見せています。これもクルプニコビッチの刺激ですかねー。

得点者
前半 20分 18. 鈴木慎吾(新潟)
前半 39分 15. 中島浩司(千葉)
後半 18分 20. 岡山哲也(新潟)
後半 24分 22. 羽生直剛(千葉)
後半 37分 18. 巻誠一郎(千葉)

メンバー
<ジェフユナイテッド市原・千葉>
GK: 17. 櫛野亮
DF: 4. 水本裕貴
DF: 5. ストヤノフ
DF: 3. 斎藤大輔
MF: 23. 楽山孝志
MF: 15. 中島浩司
MF: 6. 阿部勇樹
MF: 2. 坂本將貴
MF: 20. 工藤浩平
MF: 9. クルプニコビッチ
FW: 18. 巻誠一郎

SUB: 1. 立石智紀
SUB: 36. 竹田忠嗣
SUB: 16. 山岸智
SUB: 19. 伊藤淳嗣
SUB: 22. 羽生直剛
SUB: 11. 要田勇一
SUB: 32. 金東秀

[交代]
後半 20分  9. クルプニコビッチ→11. 要田勇一
後半 20分 20. 工藤浩平→22. 羽生直剛
後半 31分 23. 楽山孝志→16. 山岸智

[警告]
後半 20分 15. 中島浩司

[退場]
無し


<アルビレックス新潟>
GK: 21. 野澤洋輔
DF: 2. 三田光
DF: 31. 藤井大輔
DF: 26. 中野洋司
DF: 4. 鈴木健太郎
MF: 3. 千葉和彦
MF: 8. シルビーニョ
MF: 18. 鈴木慎吾
MF: 13. 宮沢克行
FW: 20. 岡山哲也
FW: 14. 中原貴之

SUB: 1. 北野貴之
SUB: 19. 海本慶治
SUB: 9. ファビーニョ
SUB: 16. 寺川能人
SUB: 32. 田中亜土夢
SUB: 11. 矢野貴章
SUB: 27. 河原和寿

[交代]
後半 0 分  8. シルビーニョ→16. 寺川能人
後半 16分 18. 鈴木慎吾→9. ファビーニョ
後半 30分 14. 中原貴之→11. 矢野貴章

[警告]
前半 17 分 8. シルビーニョ
後半 16分 20. 岡山哲也
後半 32分 31. 藤井大輔

[退場]
無し



オシム監督のハーフタイムコメント
「よくない。全員マークが離れている。全員が足元でボールを止めてパスをしている。遅い。まずは、中盤がタイトにマークをすること。ボールを奪ったら動いてボールをもらえ。すべりやすい。シュートを簡単に遠くから打たせないようにしよう」

オシム監督試合後のコメント
「(今日の試合の感想をお願いしますという言葉に対して)何をお願いするのですか? ここは教会ではないので、何かをお願いするのはやめてほしい。私が何かを言うのを待つのではなく、まずは記者のみなさんが考えてほしい。私が逆に聞きたいぐらいだ。私は何が起こったか全部知っている。
 観客にとってはすごく面白い試合だっただろう。ただし、監督にとっては厳しい試合だった。普段試合に出ていない選手にとって、今日はとてもいい機会だった。彼らは試合の流れや実戦が足りなかったからね。本人たちにとっても、何ができるかわかったと思うし、監督やスタッフにとっても見ることができたのはよかった。今後もリーグ戦が2、3日置きに続くことがあるので、彼らは絶対に必要だ。そういった意味でよかったと思う。


Q 普段出ていない選手で、レギュラーを脅かしそうな選手はいましたか?
その答えは週末のFC東京戦のメンバーを見てほしい。ただ、FC東京戦のメンバーに入っていないからといって、いいプレーができていなかったわけでもない。いいプレーをした選手はフィジカル面で準備ができている。

Q GKのミスがあったものの、シーズン当初よりも走れているように思うが。
いろいろな人の見る視点によって違ってくるが、一つはGKも選手だということ。GKは他の選手よりもデリケートで、一つのミスで失点するというポジション。GKのミスはだれもが知っているが、ほかの選手もどこかでミスをしている。ただそれが、あまり口にされないということ。GKはミスしたと簡単にいうが、そういった目で見られるとGKも厳しい。GKがミスをせずに全部止めていたら、たぶん、彼はアーセナルにいるでしょう。

Q 前半苦しんだが、その最大の原因は?
一番の原因は、対戦相手がいたからだ。相手がうちにプレーをさせてくれなかったからで、それは、相手が元気だったところまではということだ。相手は最初、すごくアグレッシブで、賢くプレーしていた。うちはディフェンスが遅いプレーをしていた。うちのディフェンスが遅いプレーをしているうちに、相手の選手がまた自陣に戻ってきてしまった。最初のほうは、相手のチームのほとんどの選手が自陣に戻っていた。ハンドボールだったとしても、あのように守られたら、なかなか崩すことができない。サッカーは足でプレーし、今日はグラウンドも滑りやすかったんだからね。うちの中にはテクニックでブラジル人に劣る選手が何人かいる。それが現実だ。普通は相手も技術が低い選手がボールを持ったときにプレッシャーをかけてくるものだが、そういう選手がいっぱいいるとプレーしづらいんですかね。すごいシンプルな説明だけどね。そして、なんでうちの選手の技術が低いのかと尋ねるならば、ちょっとそれを説明するには時間がかかるんだよね。



冒頭のコメントの「何をお願いするのですか? ここは教会ではないので、何かをお願いするのはやめてほしい。私が何かを言うのを待つのではなく、まずは記者のみなさんが考えてほしい。私が逆に聞きたいぐらいだ。」
は記者としても苦笑いでしょうね。サッカーがオシム監督以上に分かってたら記者やってないでしょうし。

FC東京戦に出てくる選手が新しくスタメンで出てくるようであれば、そのオシム監督が結構期待している選手なんでしょうね〜!要チェックですな。

「GKがミスをせずに全部止めていたら、たぶん、彼はアーセナルにいるでしょう。」←ここが今回の一番の見せ所でしたね。多分記者も爆笑したところじゃないでしょうか?

前半苦しんだが、その最大の原因は?という質問に対し、「一番の原因は、対戦相手がいたからだ。」という言い回しはオシム監督らしいところですね。相手がいい戦いをしているときに「対戦相手がいたからだ」ってのはうまいこと言うな〜ってPCの前で(・∀・)ほう!となりましたよ。

さて、最後にちょっと気になるフレーズが。

「うちの中にはテクニックでブラジル人に劣る選手が何人かいる。」

日本人ってみんなブラジル人に劣ってると思うんですけど・・・。

それとも、オシム監督は日本人を評価してるんでしょうかね〜??
posted by タカ at 20:47| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月11日

Jリーグディビジョン1第7節 対セレッソ大阪

この試合でも羽生が点を決めていますが、かなり千葉の中では上り調子の選手の一人でしょう。来季移籍しないか心配ですが・・・(特に磐田とかが欲しいとか言い出すかもしれないから・・・)。

ちなみに、セレッソは不調ながらも西澤選手がコンスタントに活躍してますね〜。セレッソは一回勝てば意外と上がってくるんじゃないかなぁ?
古橋やモリシーが昨年と同じくらい活躍しはじめると怖いでしょうね。


得点者
前半 3分 22. 羽生直剛(千葉)
前半 7分 16. 山岸智(千葉)
前半 15分 20. 西澤明訓(C大阪)

<ジェフユナイテッド市原・千葉>
GK: 1. 立石智紀
DF: 3. 斎藤大輔
DF: 5. ストヤノフ
MF: 6. 阿部勇樹
MF: 2. 坂本將貴
MF: 8. 水野晃樹
MF: 22. 羽生直剛
MF: 16. 山岸智
MF: 9. クルプニコビッチ
FW: 10. ハース
FW: 18. 巻誠一郎

SUB: 17. 櫛野亮
SUB: 4. 水本裕貴
SUB: 15. 中島浩司
SUB: 19. 伊藤淳嗣
SUB: 20. 工藤浩平
SUB: 23. 楽山孝志
SUB: 11. 要田勇一

[交代]
後半 22分 16. 山岸智→4. 水本裕貴
後半 24分 10. ハース→11. 要田勇一
後半 40分 22. 羽生直剛→15. 中島浩司

[警告]
後半 24分 9. クルプニコビッチ
後半 42分 5. ストヤノフ

[退場]
無し


<セレッソ大阪>
GK: 22. 吉田宗弘
DF: 2. ブルーノ クアドロス
DF: 5. 前田和哉
DF: 3. 柳本啓成
MF: 7. 山田卓也
MF: 23. 下村東美
MF: 17. 酒本憲幸
MF: 11. 徳重隆明
FW: 8. 森島寛晃
FW: 20. 西澤明訓
FW: 9. 古橋達弥

SUB: 1. 多田大介
SUB: 26. 藤本康太
SUB: 4. 河村崇大
SUB: 13. 苔口卓也
SUB: 35. 宮本卓也
SUB: 16. 宮原裕司
SUB: 18. 柿本倫明

[交代]
後半 0分 17. 酒本憲幸→4. 河村崇大
後半 21分 8. 森島寛晃→18. 柿本倫明
後半 32分 11. 徳重隆明→13. 苔口卓也

[警告]
前半 6分 17. 酒本憲幸
前半 19分 2. ブルーノ クアドロス
後半 15分 5. 前田和哉
後半 39分 13. 苔口卓也

[退場]
無し


【オシム監督のハーフタイムコメント】

「そんなに悪くない状態。ただ、毎回同じ失点をしている。まったく必要な失点。プレー自体は悪くない。同じプレーを気持ちを持って続けること。自分たちを信じよう」

【オシム監督の試合後のコメント】

「(司会者に今日の感想をお願いしますといわれ)いわれなくてもやるよ。(この記者会見は)義務なんでしょ(笑)。今日は記者の皆さんが少ないので、あまり重要な試合ではないんでしょうね。でも、これから興味深くなっていくかもしれない。両チームともよかったと思うし、人生とはそういうものだ。内容的にはジェフが勝利を収める試合だった。全体的にオフェンシブで、早めにリードもした。しかし、その後に失点。ウチにとって、いまさら不思議なことではない。
 終了前にウチが試合を決定づけることができた半面、いつセレッソが得点を挙げてもおかしくはない。セレッソはそれだけの実力を持っているし、ウチは相手のゴールのために準備しなければならないこともある。相手に怖がり、味方に怖がることもある。両方の用意が必要だということだ。
 最後に、セレッソが勝利を重ねることを祈っている。このような状況に陥るのは、どのチームにもあること。一つ二つ勝てば、間違いない上位にくるでしょう」


Q クルプニコビッチがフィットしてきたように見えるが。
「彼がどのようなプレーをできたかは、あらためて話すことにしよう。90分間プレーできたのは、彼にとってもよかったと思う。ただ、彼にはもっと要求したいことがある。今日はそれぐらいにしておこう。」

Q 終始攻撃的な姿勢を見せたが、勇気を持って戦うことができたからか。
「ウチのスタメンを見れば、その時点でオフェンシブに戦うということが分かるはず。逆に、今日のメンバーでディフェンスに回ってしまったら、きっと3、4失点していたに違いない。もちろん、リスクはあるだろう。ただ、結果は出た。2回目もうまくいくとは限らないけどね(笑)。」

Q セレッソが柿本を出してきた時点で水本を投入したが、交代したのは山岸だった。水野という考えもあったのか。
「当然、皆さんには見えてこない部分もある。山岸は足を負傷していて、完全にケガをしないように代えた。本人からもサインがあった。マリオ(・ハース)は何もいわずにグラウンドから出ていったけどね(笑)。」



(笑)が多いところから見ても比較的ご機嫌なご様子(笑)試合には満足しているようですね。
オシム監督が一番嫌うのは勝てる試合を落とす(≒一生懸命やらない)ことですから、この試合のジェフの選手たちは監督にジョークをこれほど出させるほどいい動きをしていたんでしょうね。

しかも、監督はセレッソに対しあえて攻撃的に行くという賭けをし、それが見事にハマっていることもご機嫌な理由の一つではないでしょうか。

それにしても、クルプニコビッチがとうとう機能してきたようです。監督も、最近好調の羽生選手も言っていますし、結構これから千葉は来るかもしれません。

って、次節はFC東京戦!!

面白そうだけどやばい(東京が苦戦する)試合が見れそうだ!

どっちもようやく機能してきた2チーム。

栗澤が大活躍し、ルーカスが復活し、攻めの形も出来てきた東京。

お互いに若手が中心のファンタスティックなサッカーをする2チーム。

どっちも好きだが、応援悩む・・・。どうしよう?
posted by タカ at 01:29| 東京 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月04日

Jリーグディビジョン1第6節 川崎フロンターレ戦

巻が今日もいい活躍してます。代表へのモチベーションがいい方向に出ていますねー。阿部も点をとって好調川崎から勝ち点1をゲットしております。


得点者
前半 1分 10. ジュニーニョ(川崎)
前半 18分 18. 巻誠一郎(千葉)
後半 36分 10. ジュニーニョ(川崎)
後半 44分  6. 阿部勇樹(千葉)

<ジェフユナイテッド市原千葉>
GK: 1. 立石智紀
DF: 3. 斎藤大輔
DF: 5. ストヤノフ
DF: 24. 結城耕造
MF: 8. 水野晃樹
MF: 2. 坂本將貴
MF: 6. 阿部勇樹
MF: 7. 佐藤勇人
MF: 16. 山岸智
MF: 22. 羽生直剛
FW: 18. 巻誠一郎

SUB: 17. 櫛野亮
SUB: 4. 水本裕貴
SUB: 15. 中島浩司
SUB: 19. 伊藤淳嗣
SUB: 20. 工藤浩平
SUB: 23. 楽山孝志
SUB: 11. 要田勇一

[交代]
後半 29分 8. 水野晃樹→23. 楽山孝志
後半 39分 22. 羽生直剛→11. 要田勇一

[警告]
前半 37分 7. 佐藤勇人
前半 42分 18. 巻誠一郎
後半 16分 6. 阿部勇樹

[退場]
無し


<川崎フロンターレ>
GK: 21. 相澤貴志
DF: 5. 箕輪義信
DF: 13. 寺田周平
DF: 2. 伊藤宏樹
MF: 20. 長橋康弘
MF: 14. 中村憲剛
MF: 29. 谷口博之
MF: 19. 森勇介
MF: 11. マルクス
FW: 9. 我那覇和樹
FW: 10. ジュニーニョ

SUB: 1. 吉原慎也
SUB: 3. 佐原秀樹
SUB: 8. 米山篤志
SUB: 4. 井川祐輔
SUB: 15. 原田拓
SUB: 24. 黒津勝
SUB: 16. 鄭大世

[交代]
後半 0分 20. 長橋康弘→4. 井川祐輔
後半 20分 9. 我那覇和樹→24. 黒津勝
後半 29分 19. 森勇介→8. 米山篤志

[警告]
無し
[退場]
無し


【オシム監督のハーフタイムコメント】

「点を取られたことは話さない。恥ずかしい。開始早々で、なんであんなチャンスを作られているのか。ディフェンスはできているが、攻撃は何もできていない。自分たちでしっかりつなぐこと。最初から集中。相手FWをペナルティエリア内に入れさせないようにすること」

【オシム監督の試合後のコメント】

「最後にこのような形になったが、正直、ウチに運があったと思う。両チームとも戦ったが、特に後半はフロンターレが強い気持ちを持って臨んできた。実際、フロンターレのほうが勝利に近かったのではないか。ただ、世界でもそうだが、特に日本のJリーグは土壇場で点が入る、あるいは失点することが多い。ときには運も必要ということだ。ウチにとっては大きい勝ち点1」

Q Jリーグで多いという理由は。
「誰もが理由を知りたいところだろうが、一つは集中力の欠如が挙げられるだろう。身体的疲れも原因の一つだが、ほとんどのチームが負けている場合、オールオアーナッシングの状態で捨て身で攻めてくる。そういうときほど普通にプレーすればいいのだが、ほとんどの場合、ゴール前まで下がって守ってしまう。いつも私が選手にいっていることだが、そうなると相手を自陣に引き連れてきてしまうのだ。」

Q これで3引き分けだが。
「正直、満足はしていない。6試合で勝ち点が6しかないのだからね。ただ、ヴァンフォーレ戦、アビスパ戦と、ホームで勝てそうな試合を落としたが、結局は楽に勝てるチームなどないということ。ガンバやレッズ、マリノスといったそれなりに強いチームはあるが、Jリーグは混戦でどこが勝ってもおかしくない状態。そういうところを客観的に分析してほしいし、メディアの皆さんも分かっていることでしょう。
 しかし、それほど他のチームがいいサッカーをやっているわけでもないので、問題があるとすれば選手の考え、頭の中にある。ウチの何人かの選手は昨シーズンの結果に固執しているし、周りでもいまだにナビスカップのことを話す人がいる。私はジェフの監督だから、選手のことを良くはいいたいが、客観的に見て他のクラブの選手のほうが質は高い。だからこそ相手よりも走って戦わなければいけないし、昨シーズンはそれができていた。今季も続けられるかどうか分からないが、今のところできていないといわざるを得ないだろう。」


オシム監督の言うように、Jのチームには戦力差は弱冠あるものの、いざ戦ってみれば結果はひっくり返ることは多々ある。この間のレッズ対グランパスなどはいい例でしょうね。

ジェフは戦力的にはオシム監督が言うようにかなり低いところにあると思います。しかし、選手たちの戦う気持ち、監督の教えがうまく絡んで強いチームとも互角以上の戦いを見せることができています。
結果があまり出ていないのは昨年よりは、監督の言うように気持ちが切れやすいのかもしれませんが、もしジェフほど気持ちを持って全てのチームが戦っていればJはセリエAやスペインリーグやプレミアにも劣らない面白いサッカーが見れるでしょうね。


それにしても、これほど自分のチームに厳しい監督がいるでしょうか?
これほど自分のチームを愛している監督がいるでしょうか?
言葉一つ一つにとても温かみがあります。
そんなオシムのジェフを今年はもしかすると東京以上に応援するかもしれないなー。
posted by タカ at 22:34| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | オシム語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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